ふゆがすき

『ふゆがすき』

作 ロイス・レンスキー
訳 さくまゆみこ
出版社 あすなろ書房
発行年月日 2004年11月20日
本体価格 800円+税
※原書『I LIKE WINTER』1950年発行


“ふゆが すき。ゆきが すき。
つめたい かぜも なんのその。
ひらひら ゆきが まいおりて
あたり いちめん ぎんせかい。”

絵本の冒頭は、こんな風に始まります。
軽やかで楽しくて、リズミカル。思わず声に出したくなる文章が心地良い。

冬が好き。雪が好き。雪合戦も、スケートも。
ツリーを飾ってごちそう食べて、みんなで迎えるクリスマス。
クリスマスが終わればバレンタイン。赤いハートを切り抜いて、カードを作る子どもたち。

四季それぞれの喜びを小さな絵本に詰め込んだ、「ロイス・レンスキーの四季のえほん」シリーズ。『はるがきた』、『たのしいなつ』、『いまはあき』と本書を含めた、全4作です。



1893年に、アメリカ・オハイオ州に生まれたレンスキーさん。
オハイオ州立大学教育学部を卒業後、ニューヨークの美術学校を経て、イギリスへ留学。ロンドンでは、再び美術について学びます。
1921年に、アメリカへ帰国。結婚して2児の母となった後、絵本作家としてデビュー。1946年には、『Strawberry Girl』(『いちごつみの少女』講談社刊)でニューベリー賞を受賞しました。
主な作品は、『ちいさいしょうぼうじどうしゃ』や『ちいさいじどうしゃ』(いずれも渡辺茂男訳、福音館書店刊)などの「スモールさん」シリーズなど。