ねむたいひとたち

『ねむたいひとたち』

作 M.B.ゴフスタイン
訳 谷川俊太郎
装丁 城所潤+大谷浩介
出版社 あすなろ書房

¥800+税


”ねむたいひとたち”。
それは、家族4人でひとつの部屋履きに入れるくらい、小さな小さな人たちのこと。

おねまきを着て、ナイトキャップを被って、4人は揃って大あくび。
そしてのびをして、にんまり。
そのしあわせそうなこと!

縦12.5cm × 横12cm ほどの、小さな絵本です。

ページをめくるたび満ちていくのは、おだやかな気持ち。
まるで、ふかふかのお布団の中にいるような・・・。こちらまで、思わずまぶたが重くなりそうです。

作者は、『ブルッキーのひつじ』や『わたしの船長さん』などでおなじみの、ゴフスタインさん。本書は、初邦訳だそうです。

彼女の著書に共通して感じる、背筋がしゃんとするような気持ち。主人公たちの、強さのようなもの。それが、本書はどこか違っていて、のんびり、ゆったりとしています。
思わずこちらまで、にんまりしてしまうほど。

この “ねむたいひとたち” は、とても幸せそう。
それが、とてもうれしい。

眠る前におすすめの1冊です。
ココアとクッキーもお忘れなく。