たろうめいじんのたからもの
『たろうめいじんのたからもの』
作 こいでやすこ
出版社 福音館書店
作 こいでやすこ
出版社 福音館書店
ある夏の日のこと。
きつねのきっこちゃんは、いたちの“ちい”と“にい”が、首から緑色の石を提げていることに気が付きました。
泳ぎの名人である“たろうめいじん”から、手ほどきを受けたというふたり。緑色の石は、泳ぎがうまくなったあかつきにもらったのだとか。
そこできっこちゃんは、早速“たろうめいじん”に会いに向かいます。
* * * * *
“たろうめいじん”と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
人?動物?それとも……?
その正体に驚いたけれど、人情味あふれる“たろうめいじん”。
あの手この手できっこちゃんに泳ぎを教えます。
この「きっこちゃん」シリーズは、他にも『おなべおなべにえたかな?』や『おおさむこさむ』、『やまこえのこえかわこえて』、『おべんともっておはなみに』(現在品切れ)などがあます。どれもちょっぴりハラハラするけれど、とびきりおもしろい。
また、文章では触れられていませんが、絵をよく見ると、昆虫や水辺の生き物が描かれています。読むたび得られる新しい発見は、きっと子どもたちの心を掴むことでしょう。
夏にぴったりの、気持ちの良い絵本です。