ふねがきた!
『ふねがきた!』
作 笠野裕一
出版社 福音館書店
作 笠野裕一
出版社 福音館書店
汽笛が聞こえ、港に着いた船。
人や車や、いろんな荷物が、次々と港へ降りてきます。
大賑わいになった港。
今度は、別の人や車や荷物が船へと乗り込みます。
そして船が出港し、また元の港に戻るまでの様子が描かれています。
はじまりから終わりまで、すべてひとつの港が舞台です。
文章は、最低限。その分、絵がいろいろなことを語ります。
タイトルページに描かれている家族、風に乗って飛んでしまったピンクの帽子、花束を持って港へ向かう人たち、などなど。
どれも文章では触れられていませんが、細い線で細かく描き込まれた絵をよく見れば、さまざまなストーリーが隠れていることに気付きます。
前のページに戻ったり、また進んだりしているうちに、たくさんの発見がありますよ。
さわやかな色合いも、とても気持ちいいです。