ぼく、だんごむし
『ぼく、だんごむし』
文 得田之久
絵 たかはしきよし
出版社 福音館書店
文 得田之久
絵 たかはしきよし
出版社 福音館書店
“ぼくは だんごむし。
(中略)ぼくは いま、あるいえの にわで
なかまたちと くらしている。”
住むところ、食べるもの、うんちの形・・・
だんごむしの生態を、だんごむし目線で語ります。
野原や林より、人間が暮らしているところの方が住みやすいと言う、だんごむし。(その理由も、ここに書かれています)
そのため私たちにとって、身近な生きものです。
比較的見つけやすく、すばしっこくもなく、少々乱暴に扱ってしまっても簡単には死にません。(もちろんやさしく扱わなければいけませんが、小さな子どもには、その力加減って難しいんですよね。)
なにより、だんごむしに噛まれたという話を聞いたことがありません。
だから、子どもたちにとっても親しみやすい、だんごむし。
そもそも、だんご“むし”って言うけれど、本当に虫なの?
そんな疑問にも答えます。
“ぼくたちのことを すきになってくれたら うれしいな。”
そんなだんごむしの言葉にも、なんだかほっこりしてしまいました。
絵は貼り絵で描かれているので、あんまりリアルな虫はちょっと・・・と言うお母さんにもおすすめです。
※同コンビによるシリーズに、『ぼく、あぶらぜみ』、『わたし、くわがた』があります。(いずれも福音館書店刊)