かぜ
『かぜ』
作 イブ・スパング・オルセン
訳 ひだにれいこ
出版社 亜紀書房
作 イブ・スパング・オルセン
訳 ひだにれいこ
出版社 亜紀書房
「おいで!風がどこからふいてくるか、みにいこう」
マチルデは、弟のマーチンの手を引っ張って、
むかい風のなかを進んでいきます。
風に乗って聞こえてくる、たくさんの声。
風をやっかいだと嫌がる人もいれば、
同じ風を、うれしいと喜ぶ人もいます。
それじゃあ、人以外の生きものは?植物は?
風がはこぶ、たくさんのもの。
風に耳をすまして、聞こえてくるもの。
『つきのぼうや』でお馴染み、オルセンの名作が新訳で復刊しました。
* * * * *
先日、東京のちひろ美術館で開催されていた、オルセンの展示を見に行ってきました。
オルセンといえば、「国際アンデルセン賞」受賞の絵本作家さん。
デンマークのコペンハーゲン出身で、児童書や小説の挿絵など、生涯で600冊近い作品を手掛けられたといいます。オルセンの絵は、デンマークではとても身近な存在なのだそう。
ちひろ美術館での展示は、そんなデンマークと日本の、国交樹立150周年を記念して開催されていたものでした。
今日ご紹介したこの『かぜ』は、原書の初版が50年以上も昔の絵本ですが、今読んでも新しい“かぜ”が吹くような作品。最後の結末にも、にっこり。
味わい深い1冊です。
オルセンといえば、「国際アンデルセン賞」受賞の絵本作家さん。
デンマークのコペンハーゲン出身で、児童書や小説の挿絵など、生涯で600冊近い作品を手掛けられたといいます。オルセンの絵は、デンマークではとても身近な存在なのだそう。
ちひろ美術館での展示は、そんなデンマークと日本の、国交樹立150周年を記念して開催されていたものでした。
今日ご紹介したこの『かぜ』は、原書の初版が50年以上も昔の絵本ですが、今読んでも新しい“かぜ”が吹くような作品。最後の結末にも、にっこり。
味わい深い1冊です。