のはらひめ
『のはらひめ おひめさま城のひみつ』
作 中川千尋
出版社 徳間書店
作 中川千尋
出版社 徳間書店
「おひめさまになりたい」
まりは、いつもそう思っていました。
そんなまりのもとに、ある日“おひめさま城”から、お迎えの馬車がやってきました。
世界中のおひめさまが、このお城で勉強し、卒業していくのだとか。
そこでまりも、おひめさまになるための勉強を始めることにしました
* * * * *
好きなドレスを選んで、かんむりをかぶせてもらったまではいいですが、
おひめさまになるための勉強は簡単なものではありませんでした。
例えば、笑い方や言葉づかいのお勉強をしたり、どの国の王子さまともお話できるように、色々な国の言葉を覚えなければならなかったり。
中には、ガラスの靴を履いて長い階段を駆け下りる練習や、何日も何か月も美しい寝顔で眠り続けるお勉強などもありました。(それができたら、シンデレラや、しらゆきひめ、いばらひめにもなれるってわけです!)
中川千尋さんの絵は、繊細で、やわらかで、それでいて本書は大判の絵本なので、隅々まで見ごたえがあります。本当にすてき。
女の子のあこがれが、ぎゅっと詰まっています。
最後のまりちゃんの選択も、いいなあと思いました。