ねこのセーター
『ねこのセーター』
作 及川賢治、竹内繭子
出版社 文溪堂
作 及川賢治、竹内繭子
出版社 文溪堂
発行月 2016年4月
価格 ¥1,300+税
価格 ¥1,300+税
寒がりな、ある1匹のねこがいました。
ねこの仕事は、”まいにち どんぐりに ぼうしを かぶせる” こと。
けれど、すぐに面倒くさくなって、いつも怠けてしまいます。
おまけにせっかちで、お行儀が悪い。
そのうえ恥ずかしがりやの泣き虫で、ちょっとだらしない・・・
絵本の読者は、なんてどうしようもないねこちゃん!と、思うかもしれません。
でも、どうしてか、憎めないんですよね。
それはもしかしたら、ねこの性格にひとつくらい共感する節があるからかもしれないし、もしかしたら、“ぶかぶかで ぼろぼろで おおきなあなが 2つも あいた セーター” をねこが着ているからかもしれません。(誰だって、お気に入りの洋服には、他人には分からない愛おしさみたいなものがあるものですよね)
ここで描かれているのは、確かにどうしようもないねこなのだけれど、でも、ぎゅっと抱きしめたくなるような、そんなねこなのです。
ねこの、「どんぐりにぼうしをかぶせる」という仕事も、なんだかおかしくて、かわいいなあと思います。