こうさぎとほしのどうくつ
『こうさぎとほしのどうくつ』
作 わたりむつこ
絵 でくねいく
作 わたりむつこ
絵 でくねいく
出版社 のら書店
入道雲がもくもくと湧き上がる、夏のある日。
こうさぎの4きょうだいは、湖の近くで遊んでいました。
そこへ、隣の家の子うさぎ、ほっぷとほっぴが通りかかりました。
ふたりが洞窟へ行くと聞いて、兄さんうさぎの“とび”はついて行くことにしました。
いったんはその場に残った、きょうだいの“くるり”、“かりかり”、“こみみ”でしたが・・・。
* * * * *
こうさぎ4きょうだいのおはなしは、『もりのおとぶくろ』、『こうさぎと4ほんのマフラー』に続き、本書が3作目。今回は、夏のおはなしです。
こうさぎ4きょうだいシリーズ |
3作目のはじめに出てくる三日月湖では、水浴びをしたり、木かげでおしゃべりをしたりと、まちのうさぎたちは、思い思いの時間を過ごしています。
そんな三日月湖は、前作『こうさぎと4ほんのマフラー』で、あたり一面に広がる雪景色の中、スケート場として活躍していました。今回は、すっかり様子が変わって、青々と茂った木々が湖のまわりを囲んでいます。
こうさぎたちが子どもだけで出かけている様子を見ると、きっと家からそれほど遠くないところにあるのかな。
季節ごとに違った表情を見せる、三日月湖。こんな湖がそばにあったらいいですね。
今回、こうさぎの4きょうだいは、ほっぷとほっぴといっしょに洞窟を探検しました。暗い穴の中、先へ進んだこうさぎたちが見たものとは・・・。
「ちょっと こわかったね」「でも おもしろかった!」そう話すこうさぎたちは、とってもいい顔をしています。こうさぎたちが経験した、すてきな夏のおはなしです。