トントン
突然ですが、当店は、道路側がガラス貼りです。
だから、ガラスに人の手や物があたると、
店の中にいてもすぐ分かるくらい、よく音が響きます。
「トントン」
今日の夕方もそんな音がして、
ガラスの向こうに目を向けると、ちいさな男の子。
ガラスの向こうに目を向けると、ちいさな男の子。
いつも、保育園からの帰り、
店の前で立ち止まると、
外から見えるおもちゃや絵本を見ています。
外から見えるおもちゃや絵本を見ています。
今日は、ちょうどその側に立っていたので、
男の子に見えるように、おもちゃを動かしてみました。
一瞬ハッとして、
でもうれしそうに、にっこり。
すると、少し先で待っていたお父さん、
「おー、よかったなあー!」
と、男の子の方に振り返って、
にかっと笑うと言いました。
男の子は、もっとうれしそうな顔になって、
お父さんのもとに駆けていきました。