まっててね
『まっててね』
作 シャーロット・ゾロトウ
絵 エリック・ブレグヴァド
訳 みらいなな
出版社 童話屋
発行年月日 1991年3月15日
※原題『MAY I VISIT?』1976年(アメリカ)
価格 ¥1,200+税
結婚したねえさんが、泊まりにきました。
ねえさんが入ったあとのお風呂場は
水浸しになってないし、
もう「だって だって」なんて言わない。
ねえさんは、夢みたいにすてき。
ねえさんが帰ったあと、
“わたし”は母さんに言いました。
「わたしも あそびにきてもいい?
いまに ねえさんみたいになって
と・・・。
* * * * * * *
ねえさんに憧れる“わたし”の心情が、とてもよく描かれています。まるでお客さまのようになって、遊びにきたねえさん。髪も長くて、“わたし”の髪を結ってくれるし、母さんとコーヒーを飲んだりして・・・。うんうん、たしかに、とってもすてき。
でも、もっとすてきなのは、“わたし”の母さんだなあ、と思いました。すべてを包み込むような、母さんのあたたかな言葉が、この絵本をしめくくります。
胸がじんわりあたたかくなって、うれしくなって。
心にのこる1冊です。