おなら
『おなら』
作 長新太
出版社 福音館書店
発行年月日 1983年8月20日
※月刊「かがくのとも」1978 年12月1日発行
価格 ¥900+税
“ぞうの おならは おおきいぞ。
ぶおぉーん”
動物も、人も、おならが出ます。
どうしておならが出るの?
おならが臭いのはどうして?
1回で出るおならの量は?1日なら・・・?
おならのふしぎに迫った1冊です。
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当店の小さなお客さんに、この絵本が大好きな男の子がいて、文字が読めないうちから冒頭のところをそらで言えていました。きっと、おうちで何度も読んでもらっているんだろうなあと、うれしくなったのを覚えています。
大人はときどき、“おなら”だとか“おしっこ”だとか、そういった単語を毛嫌いするところがあるけれど、子どもたちにとっては身近で、ふしぎなもの。興味があって当然だとも、わたしは思います。
それなら、ふざけて言葉にするだけ・・・なんて、もったいないですよね。せっかく興味を持ったなら、その気持ちを大切にしたい。もっと知ったらきっとたのしいし、それが“からだ”への興味に広がったら、もっとわくわくするかも・・・そんな風にも思います。
ユーモアたっぷりに綴られる、“おなら”のこと。長新太さんの絵や、文字がとてもかわいくて、おかしいです。
“むりに がまんしないで おならは どんどんだそう”
そう言ってくれているところなんて、とてもいいなあと、思います。