せんたくかあちゃん
『せんたくかあちゃん』
作・絵 さとうわきこ
出版社 福音館書店
発行年月日 1982年8月31日
※月刊「こどものとも」1978年8月1日発行
価格 ¥800+税
“せんたくの だいの だいの だいすきな かあちゃんが いました。”(本文より)
この日も、
かあちゃんは洗濯をしていました。
良いお天気だったので、
洋服やシーツやカバーはもちろん、
犬も猫もねずみも、それから子どもたちまで、
みんなあっという間に洗って、干してしまいました。
ところがそこへ、かみなりさまがやってきました。
空は急に暗くなり、かみなりが落ちてきて・・・。
* * * * * * *
なんとも、たくましいかあちゃん。かあちゃんの言葉を借りると、“ラムネ のんだみたいに すっきるする”、おおらかで、すがすがしいおはなしです。
ここのところ、大阪でも雨が続いています。朝起きて、今日はいい天気!と思っても、天気予報で昼から雨マークが出ていたら、やっぱり念のため部屋干しにしたりして。でも、それで雨が降らなかったら、すごくすごく後悔したりして・・・。最近は、そんな繰り返しです。
だから、せんたくかあちゃんを見たらうらやましいなあと思います。本当に気持ちよさそうに洗濯をしているし、降ってきたかみなりさんまで洗濯してしまうのだから。
うらやましいけれど、やっぱり真似はできないし(そりゃそうだ)、だから絵本を見て、思いっきり洗濯をした気になります。すると、なんだかうれしくなります。
ちなみに私が1番好きなのは、見開きいっぱいに洗濯物が干されている場面。どこから持ってきたのか、金太郎のふんどしまで干してあります。
こんなのあったよ!これだれのだろう・・・そんなふうに想像するのもまた、たのしい絵本です。