よるのねこ

『よるのねこ』

作・絵 ダーロフ・イプカー(Dahlov Ipcar)
訳 光吉夏弥
出版社 大日本図書
発行日 1988年3月20日
価格 ¥1, 300+税
※原書『THE CAT AT NIGHT』1969年(イギリス)


夜の探検へと出かけた、ねこ。

ねこには、夜でもよく見える目があって、
暗闇にうかぶ影のシルエットも、
ねこの目には昼間のようにはっきりと映ります。

夜のねこは、どこでなにをしているの?
いったい、なにを見ているの?

そんな秘密に迫った1冊です。

* * * * * * *

藍色の夜空に、黒いシルエット。
そのページをめくると、
次のページでは同じ景色が、
ねこの目で見るのと同じように、
色鮮やかな景色として描かれています。

交互に繰り返される、その景色。
シルエットのページでは、
この影はなにかな?ねこはどこに行ったかな?
と、思いをめぐらせることができます。

ねこの目で見ると、どんな景色なんだろう・・・
ページをめくる指も、そう思うとわくわくします。

アメリカのバーモントご出身の、ダーロフ・イプカーさん。
彼女の作品には、
『ちいさいりょうしさん』、『しましまとぽちぽち』、
『わたしのすてきなクリスマスツリー』(いずれもBL出版刊)
などがありますが、
どれも美しい見返しや、その色使いにうっとりします。

日本で出版されている絵本は少ないので、
もし興味のある方がいらっしゃったら、
一度「Dahlov Ipcar」で検索してみてくださいね。