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11月, 2014の投稿を表示しています

休業日のお知らせ(12月)

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今月の休業日 7日(日)、14日(日)、21日(日)、28日(日) 営業時間 : 10:00~18:00 23日(火)は祝日ですが、営業いたします。ただし、午前中はおはなし会のため、絵本選びのご相談などはしかねます。恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。 ※年末年始は、29日(月)~1月4日(日)まで休業いたします。 * * * * * * * 店内に入って正面の棚では、毎月テーマを決めて絵本を展示しています。 11月の「秋の絵本」に代わって、12月は「クリスマスの絵本」を集めました。 また、今月はワンストロークさんのウィンターフェアも開催中です。 ぜひ、店頭にて、お手に取ってご覧いただけると嬉しいです。

シモンとクリスマスねこ

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『シモンとクリスマスねこ クリスマスまでの24のおはなし』 作 レギーネ・シントラー 絵 ジータ・ユッカー 訳 下田尾治郎 出版社 福音館書店 発行日 2003年11月20日 価格 ¥700+税 ※この作品は、1994年に福音館書店さんより単行本として出版されました。 ※原書『SIMON UND DIE WEIHNACHTSKATZE』1993年発行(スイス)

とらたとおおゆき

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『とらたとおおゆき』 文 中川李枝子 絵 中川宗弥 出版社 福音館書店 発行日 1993年2月10日 価格 ¥800+税 ※月刊「こどものとも年少版」1983年12月1日発行

ふたりはいつも

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『ふたりはいつも』 作 アーノルド・ローベル 訳 三木卓 出版社 文化出版局 発行日 1977年5月15日 価格 ¥950+税 ※原書『FROG AND TOAD ALL YEAR.』1976年発行(アメリカ) がまくんとかえるくんは、友だちです。 のんびりしていて、少しおっちょこちょいのがまくんと、しっかり者で、陽気なかえるくん。 これは、そんなふたりの1年間を描いた1冊です。 「そりすべり」、「そこのかどまで」、「アイスクリーム」、「おちば」、「クリスマス・イブ」の5話が収録されています。 * * * * * * * アーノルド・ローベルさんと言って思い浮かぶのは、やっぱりこのふたり。(かえるなんだけれど、「2匹」というより、「ふたり」というのが、このふたりには合っているような気がするのです。) ユーモアあふれるふたりのお話は、おだやかで、少し笑えて、あたたかい。 「がまくんとかえるくん」のシリーズは、全部で4冊。『ふたりはいつも』は3番目の作品で、その他に下記の3作があります。 『ふたりはともだち』(1972年)・・・「はるがきた」、「おははし」、「なくしたボタン」、「すいえい」、「おてがみ」 『ふたりはいっしょ』(1972年)・・・「よていひょう」、「はやくめをだせ」、「クッキー」、「こわくないやい」、「がまくんのゆめ」 『ふたりはきょうも』(1980年)・・・「あしたするよ」、「たこ」、「がたがた」、「ぼうし」、「ひとりきり 『ふたりはともだち』の「おてがみ」は、小学校の教科書に採用されているので、有名なおはなしですよね。 ふたりのかえるは、一見大人のように見えるかもしれませんが、描かれているのは本当に子どもらしい姿です。心のままのふたりはなんとも生き生きとしていて、愛おしくなる作品です。

トトトのトナカイさん

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『トトトのトナカイさん』 作 長谷川義史 本文デザイン オーノリュウスケ 出版社 ブロンズ新社 発行日 2006年2月25日 価格 ¥1,200+税

いつかはきっと・・・(SOMEDAY)

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『いつかはきっと・・・』 文 シャーロット・ゾロトフ 絵 アーノルド・ローベル 訳 矢川澄子 出版社 ほるぷ出版 発行日 1975年10月25日 ※原書『SOMEDAY』1965年発行(アメリカ) 価格 ¥900+税

ありがとうのえほん

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『ありがとうのえほん』 作 フランソワーズ 訳 中川千尋 出版社 偕成社 発行日 2005年11月1日 ※原書『The Thank-you Book』1947年発行(アメリカ) 価格 ¥1,200+税

ふゆじたくのおみせ

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おおきなクマさんとちいさなヤマネくん 『ふゆじたくのおみせ』 作 ふくざわゆみこ 出版社 福音館書店 発行日 2003年9月25日 価格 ¥1,200+税 冬支度のお店では、商品とどんぐりを交換します。 おおきなクマさんはヤマネくんのためにチョッキを、ちいさなヤマネくんはクマさんのためにセーターを贈ろうと、どんぐりを集めることにしました。 やっとのことで、なんとかどんぐりを集め、お店に向かったふたり。 ところがセーターとチョッキは見当たらなくて・・・。 * * * * * * * 小さな赤いチョッキは、どんぐり50こ。 おおきな白いセーターは、なんとどんぐり500こ。 これだけのどんぐりを集めるのは、大仕事です。 でも、つむじ風のように森を駆け抜けるヤマネくんは、すごい勢いでどんぐりを集めていきます。クマさんが49このどんぐりを集めたのと、ヤマネくんが499このどんぐりを集めたのは、ちょうど同じくらい。 ヤマネくん、すごい!でも、クマさんだって、大きな体でどんぐりを探すのは一苦労だったでしょう。 絵本を読んでいると、ふたりが、お互いのことをほんとうに大切に思っていることが、よく分かります。 さて、セーターとチョッキはどうなったかって? それは、ちゃんとお店のご夫婦がとっておいてくれてたんですよ。 それも、森のみんなが「ぜったい かいに くるから とっておいてほしい」って頼んだそうです。 ヤマネくんのチョッキと、くまさんのセーター、とってもよく似合っています。 ※関連書籍『 もりいちばんのおともだち 』、『めざめのもりのいちだいじ』、『あめのもりのおくりもの』

クリスマスカード

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プロペラスタジオさんから、クリスマスポストカードが届きました。 ゴールドがきれいな、シンプルなカードが2種類と、 活版印刷の風合い豊かな、凹凸のあるカードが2種類。 それぞれ厚めの紙を使っていて、 素朴な質感が、とてもあたたかみのあるカードです。 大切な人へのお手紙にはもちろん、 クリスマスの飾りとして、額に入れて飾っても素敵です。 サンタ(ゴールド) ツリー(ゴールド) サンタ(活版印刷) ツリー(活版印刷) 各¥150+税

ジェニーとキャットクラブ

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黒猫ジェニーのおはなし1 『ジェニーとキャットクラブ』 作・絵 エスター・アベリル 訳 松岡享子、張替惠子 出版社 福音館書店 発行日 2011年10月25日 ※「黒猫ジェニーのおはなし」のシリーズ(全3巻)は、1982年に福音館書店さんより出版された「黒猫ジェニーのおはなし」(全2巻)に、加筆、修正をして編み直したものです。 ※原書『The Cat Club』(1944年)、『The School for Cat』(1947年)、『Jenny’s First Party』(1948年) 価格 ¥1,300+税

ピン・ポン・バス

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『ピン・ポン・バス』 作 竹下文子 絵 鈴木まもる 出版社 偕成社 発行日 1996年10月 価格 ¥1,000+税 駅前に停まっているバスに、お客さんがつぎつぎと乗り込みました。 「おまたせしました。まもなく はっしゃします。」 ドアが閉まると、バスは走りだしました。 スーパーの前、学校の前、病院の前・・・ バスは、停留所ごとに、人を乗せたり、降ろしたりしながら走っていきます。 バスの運転手さんと、バスを利用する人たち、それから、外からいつもバスに手を振る子ども・・・。 バスを舞台に、小さなドラマが垣間見えます。 バスが舞台の絵本ですが、途中、ミキサー車やタンクローリーが描かれていたり、救急車やパトカーが何気なく描かれていたりと、盛りだくさんな絵本です。 * * * * * * * 季節は秋でしょうか。 町の木々は赤や黄色に色づいていて、とてもきれいです。 バスが走る道にはいろいろな乗りものが描かれていて、絵を眺めるだけでも、わくわくしてしまいます。 でも、子どもたちがこの絵本を好きなのは、きっとそれだけじゃないだろうなぁとも思います。と、いうのも、このバスを運転する運転手さん、とっても人柄が良いのです。 この絵本を開く子どもたちは、きっとこの運転手さんだからこそ、安心してこのバスに乗れるのだなあと、だからまたすぐに乗りたくなるのだなあと、思ってみたりします。 そうそう! 余談ですが、絵の中に偕成社さんのビルを見つけました。こういう遊び心って、嬉しくなってしまいます。 絵本をお持ちの方は、ぜひ探してみてくださいね。 ※関連書籍『 うみへいくピン・ポン・バス 』

はりねずみかあさん

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0.1.2.えほん 『はりねずみかあさん』 作 M.ミトゥーリチ 絵 まつやさやか 出版社 福音館書店 発行日 1999年5月15日 ※月刊「こどものとも0.1.2.」1996年1月1日発行 価格 ¥700+税 はりねずみかあさんは、おいしいりんごを見つけました。 赤いりんごと、青いりんご。 背中に乗せて、よいしょ、こらしょ。 急いで帰った先に待っていたのは、2匹の子どもたちでした。 “よいしょ こらしょ”の繰り返しが楽しく、赤ちゃんから楽しめる絵本です。 * * * * * * * はりねずみのお母さん、最初は優しい表情でりんごを運んでいますが、りんごがふたつになって、坂道の勾配もきつくなると、どんどん険しい表情に・・・。 でも、おいしそうにりんごを頬張る子どもたちを見ると、とっても幸せそう。 絵を手掛けられているのは、ロシアの画家、マイ・ミトゥーリチさん。淡く澄んだ色彩が、とてもきれいです。 おだやかな、親子の様子を描いた1冊です。 ※「0.1.2.えほん」シリーズは、福音館書店さんが毎月発行されている月刊誌「こどものとも0.1.2.」を、単行本化したものです。

たのしいふゆごもり

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『たのしいふゆごもり』 作 片山令子 絵 片山健 出版社 福音館書店 発行日  1991 年 10 月 25 日 価格 ¥ 1,200 +税 こぐまとお母さんは、冬ごもりの用意に出掛けました。 お母さんは、木の実をとったり、魚をとったりと大忙し。 こぐまもそれを真似て、せっせとお手伝い。 うちに帰ると、さっそくお母さんがご飯を作ってくれました。 まもなく、雪が降ってきました。 でも、冬ごもりの用意はすっかりできているから、だいじょうぶ。 くまの親子の冬ごもりまでの様子を、あたたかく描いたおはなしです。 * * * * * * * お母さんの真似っこをするこぐまの様子は、本当に愛らしい。 こぐまが、間違って食べられない木の実をとってしまっても、 摘んだ綿をどろで真っ黒にしてしまっても、 お母さんはこぐまの好きなようにさせて、その様子を見守っています。 黄色や赤に色付いた木の葉だとか、赤く染まる夕日だとか、 片山健さんが描く秋は美しくて、その豊かな色合いにうっとりしてしまいます。 奥さんの令子さんの文章も、とても心地がよくて、 とくに私は、こぐまのお母さんのこのセリフがとても好きです。 「 きのみに きのこ。さかなに はちみつ。 それから こんなに たくさん たべものをくれた もり、はやし、かわ、ありがとう。いただきます 」(本文より) ところで、この絵本にはお父さんがいません。 調べてみると、くまはメスが子育てをするのが一般的で、 つがいのオスとメスのくまが一緒に冬眠するということはまずないそうです。 いろいろ深読みをしてしまいましたが、そういうことだったんですね。 動物にもいろいろな家族の形があるのだなあと、そんなことも気付かされた1冊です。

くんちゃんはおおいそがし

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『くんちゃんはおおいそがし』 作 ドロシー・マリノ 訳 間崎ルリ子 出版社 ペンギン社 発行日 1983年1月 ※原書『BUZZY BEAR’S BUSY DAY』1967年発行 価格 ¥950+税 こぐまのくんちゃんは、朝からなんにもすることがなくて、 「こんどは なにをしたらいい?」、「なにをして あそんだらいい?」と、 お父さんやお母さんに、聞いています。 外へ出たって、なんにもすることが見つからない、くんちゃん。 でもね、家のまわりを回ってみて、もう少し歩いてみて、 それからもっと歩いてみたら・・・ ほらほら、何か見つけたみたいです。 「くんちゃん」シリーズの中でも、 くんちゃんの1番幼いころを描いたおはなしです。 * * * * * * * 店の前のイチョウが、やっと少しずつ色付きはじめました。 裏を流れる川沿いの桜は、もう、どんどん赤く染まっていて、 まだ残る緑とのコントラストが、とてもきれいです。 表紙のくんちゃんも、山盛りの落ち葉を前に、とても楽しそう。 そういえばいつかの秋に、たまたま通りかかった道で、 イチョウの葉っぱがちょうどこれくらい山盛りになっていました。 そこにいた子どもたちは、落ち葉の中にもぐったり、空に舞い上げたり、 近くに落ちていた枝を拾って来たりと、なんとも忙しそうに遊んでいました。 ちょうど、自分でいろいろなことを見つけ始めた、くんちゃんのように。 “なにもない”ところから、何かを見つけたり、生み出したりする力が、 子どもたちは、きっと大人の何倍も何倍もあるのだろうなあ。 お父さんとお母さんに“ぼく おおいそがしなの。”と言うくんちゃん、 とっても良い顔をしていて、羨ましくなってしまいました。

あかちゃんがわらうから

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『あかちゃんがわらうから』 作 おーなり由子 装丁 秦好史郎 出版社 ブロンズ新社 発行日 2014年10月25日 価格 ¥1,400+税 あかちゃんが、わらう。 おかあさんが、嬉しいときも、悲しいときも、 心を心配事でいっぱいにしているときも。 おかあさんは、ときどきすごく弱くなる。 不安はあちこちからこぼれ落ちてきて。 そんなとき、あかちゃんは教えてくれます。 「うれしいこと あるよ」って。 だっこも、朝のにおいも、やさしい声も・・・ うれしいことぜんぶ、ここにあるよ!って。 * * * * * * * 先日、ご出産されたお客さまから、「産まれました」のご報告といっしょに、赤ちゃんの写真が届きました。 昨日は、まだお腹の中にいた赤ちゃん。産まれたばかりの、間もない赤ちゃん。 それだけで、胸がいっぱいになりました。 子どもたちのことを“ふんすいみたいな ひかりをまきちらして”という、 おーなりさんの表現は、本当にぴったりだなぁと思います。 ちいさな子どもが、ただそこにいるだけで、その場が陽だまりのようになる感覚。 公園で、電車で、エレベーターの中で・・・。小さな子どもがその場にいるだけで、疲れた顔のおばあちゃんが微笑んだり、眉間にしわを寄せたおじさんの顔がゆるんだり。 読み終わったら、子どもたちをぎゅっと抱きしめたくなるような、そんな1冊です。

フレデリック

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『フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし』 作 レオ=レオ二 訳 谷川俊太郎 出版社 文化出版局 発行日 1969年 ※原書『FREDERICK』 価格 ¥1,456+税 冬が近づき、小さな野ねずみたちは、食べるものを集めるため、昼も夜も働きました。 けれど、フレデリックだけは違っていて、みんなが聞いても、お日さまの光や、色や、ことばを集めているのだと言いました。 そうして、冬がやってきました。始めのうちはたくさんあった食べものも、少しずつ減っていきました。凍えそうで、おしゃべりをする気にもなれません。 “きみが あつめた ものは、いったい どう なったんだい” そう、みんなに聞かれたフレデリックは・・・。 * * * * * * * サブタイトルにもあるように、5匹の野ねずみのうち、フレデリックだけがちょっと変わっています。 でも、誰も、フレデリックを無理に働かせようとはしません。 そりゃあ、4匹の野ねずみたちだって、少しくらい腹を立てることはありましたが、「どうして?」とか「なにしてるんだい?」と聞くくらいで、あとはフレデリックの好きなようにさせています。(みんな寛大ですね。) でも、5匹みんながフレデリックのようだと、やっぱり少し困ったもの。かと言って5匹みんなが他の野ねずみのようでもつまらない。 それぞれには、それぞれの役割があることを、認め合えるからこそおもしろいのですよね。 中でも私が大好きなシーンは、フレデリックがみんなに色を感じてもらうところ。 絵も、言葉も、とても良いんですよ。 それがどんな色かは、絵本を読んでからのお楽しみ。 ただ今レオ・レオ二さんの絵本をご購入いただくと、 もれなくお好きなコースターを1枚プレゼントします。 この機会にぜひ!

イエペはぼうしがだいすき

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『イエペはぼうしがだいすき』 写真 石亀泰郎 文 文化出版局編集部 出版社 文化出版局 発行日 1978年12月17日 価格 ¥1,300+税 3歳のイエペは、帽子が大好き。 散歩のときや保育園に行くときはもちろん、庭で遊ぶときも、でんぐり返しをするときも、お弁当の時間でも、いつでも帽子をかぶっています。 帽子をかぶってこなかったら、どうも調子が出ない。 それくらい、イエペにとって欠かせないもの。 文字は少なくても、イエペの表情から、その感情が手に取るように伝わってくる1冊です。 * * * * * * * スウェーデンに住むイエペは、なんと100もの帽子を持っているそう! その帽子の一部が、壁に掛かっている写真があります。色とりどり、形もさまざまな帽子が並ぶ様子は、とってもおしゃれです。 表紙の写真にある茶色い帽子が、イエペにとって、1番のお気に入り。 まぶたまでかぶった帽子は、少し大きくて、でもその姿がとっても愛らしい。 帽子に限らず、ひとつのものに特別な思いを持つ子どもがいます。 そんなとき、私たち大人は、ついつい大人の都合で(例えば、汚れるだとか、面倒だとか)その思いに寄り添うことを忘れがち。 ここでは、イエペは大人たちにあたたかく見守られていて、なんだか嬉しくなりました。

かみひこうき

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『かみひこうき』 文 小林実 絵 林明子  出版社 福音館書店 発行日 1976年4月1日 ※月刊「かがくのとも」1973年11月1日発行 価格 ¥900+税 いろんなかたちの紙飛行機。 とがった飛行機は、びゅーんと真っ直ぐに飛ぶ。 つばさの広い飛行機は、すいーっと輪をかいて飛ぶ。 それじゃあ、どんな風に折っているのかな? バランスよく飛ばすには?宙返りをする飛行機を作るには? 墜落飛行機は、どこをどうやって直したらいいのかな。 紙飛行機の折り方や、そのコツを分かりやすく紹介した、紙飛行機の入門書のような1冊です。 * * * * * * * 今日は、11月11日。 調べてみると、「いただきますの日」、「靴下の日」、「煙突の日」など、お馴染みの記念日以外にも、たくさんの記念日があるそうです。 その中に、「おりがみの日」というのがありました。 東京おりがみミュージアムのホームページ によると、 “ 数字の1が4つ並ぶ11月11日、数字の"1"を正方形の一辺と見立て、1が4つで正方形のおりがみの4辺を表すことから、1980年、この日を「おりがみの日」に制定しました。 この日は世界平和記念日(1918年第一次世界大戦休戦条約が調印された日)にもあたり、おりがみの平和を願う心と相通じるものがあることも制定した理由のひとつです。 ”とのこと。 ほほう、なるほど・・・。 それならばと、今日はこの1冊を選びました。 この本で紹介されている基本的なおり方は2パターン。どちらもよく飛びますが、このパターンに少し手を加えたり、工夫をするだけでも、いろいろな紙飛行機が作れます。 さっき、折ってみました。 私も、久しぶりにこの本を見ながら折ってみましたが、やっぱり良く飛びます。 ちなみに、ここで紹介されている折り方では、長方形の紙を使っています。チラシやコピー用紙などを使うか、色紙の場合は、幅を4分の3くらいにカットすると良いかと思います。 もちろん、長方形以外の形でも、良い飛行機ができるかもしれません! たくさん挑戦して、とびきりの飛行機を作ってくださいね。

いいおかお

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『いいおかお』 文 松谷みよ子 絵 瀬川康男  出版社 童心社 発行日 1967年4月15日 価格 ¥700+税

母の友 2014年12月号

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『母の友 2014年12月号』 出版社 福音館書店 発行日 2014年12月1日 価格 ¥505+税 今月号一つ目の特集は、“昔話が語るもの”。 今回昔話について話してくださるのは、グリム童話の研究から昔話の世界にひかれ、研究を進めるようになったという小澤俊夫さん。そんな小澤さんが、昔話にはどんな力があるのか、そこにはどんなメッセージが秘められているのか、例として昔話をあげながら、お話しされています。 また、東京子ども図書館に勤める内藤直子さんは、「昔話を届けたいと思ったあなたへ」という題で、昔話の語り方や、選び方、楽しみ方についてお話しされています。 二つ目の特集は、“あの日のこと、聞かせてください”。 どうすれば、子どもたちに、戦争のない社会を手渡すことができるのか、 戦時中、新聞記者だったむのたけじさんのお話や、中国からの引き揚げを経験した方のお話が綴られています。 とじこみ付録では、“「憲法生活」してみませんか”という小冊子も付いています。 憲法の価値を大切にする法律家の養成につとめる伊藤真さんが、“憲法の使い方”について語られている冊子です。 * * * * * * * 今月号で、私が1番楽しみにしていたのは、やっぱり1つ目の特集でした。お母さん、お父さんをはじめ、絵本のおはなし会をしていたり、子どもと関わるお仕事をなさっていたりすると、昔話を子どもたちにどう届けるか、どんな昔話を届けるかというのは、誰もが1度は立ち止まる道ではないでしょうか。私自身も、自分なりの答えを、少しずつ見つけているところです。 特集で紹介されていた本ではありませんが、昔話の中でも、とりわけ絵本という形態をもつことについて書かれた、松岡享子さんの『昔話絵本考える』(日本エディタースクール出版部刊)という本があります。興味のある方は、こちらもおすすめです。 来月号の特集は、“物語の中の地図”と“「菌」と暮らす”です。 『エルマーのぼうけん』や『ぶたぶたくんのおかいもの』など、私も、本に出てくる地図が大好きなので、とっても楽しみです。

ハリーのセーター

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『ハリーのセーター』 文 ジーン・ジオン 絵 マーガレット・ブロイ・グレアム 訳 わたなべしげお  出版社 福音館書店 発行日 1983年5月20日 ※原書『NO ROSES FOR HARRY!』1958年発行(アメリカ) 価格 ¥1,200+税

はじめてのおつかい

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『はじめてのおつかい』 作 筒井頼子 絵 林明子 出版社 福音館書店 発行日 1977年4月1日 ※月刊「こどものとも」1976年3月1日発行 価格 ¥800+税 お母さんに頼まれて、牛乳を買いにおつかいに行くことになったみいちゃん。 ひとりで坂のてっぺんにあるお店に着きましたが、お店には誰もいません。 大きな深呼吸をして「ぎゅうにゅう ください」と言っても、もっと深く深呼吸をして「ぎゅうにゅう くださあい」と言っても、やっぱり誰も出てきません。 そこへ、たばこを買いにやって来たおじさん。その声で、やっとお店のおばさんが出てきたかと思うと、今度は太ったおばさんがやってきて、お店のおばさんと長話をするものだから、みいちゃんはなかなか言い出せません。 それでも、なんとか牛乳を買って、ぱっと駆け出したみいちゃんでしたが・・・。 * * * * * * * みいちゃんにとっては、生まれてはじめてのおつかい。 その緊張感は、絵本から手に取るように伝わってきて、こちらまで胸がどきどきします。 みなさんは、自分の「はじめてのおつかい」を、覚えていますか? お母さんやお父さんは、お子さんの「はじめてのおつかい」を、覚えていますか? 残念ながら、私自身のことを言うと、これっぽっちも覚えていません(笑)。 けれど母に聞くと、私の「はじめてのおつかい」は、ちょうどみいちゃんと同じ5歳くらいのときで、牛乳ではなく“クリームパン”だったそう。それはいったい誰が食べたんだろう? みいちゃんが買って帰った牛乳がどうなったのかは、裏表紙に描かれています。 でも、はじめのページでお母さんは何かを作っていて、それはずばりホットケーキで、そっちに使うためだったのでは?と言う人もいます。 お母さんは「あかちゃんの ぎゅうにゅうが ほしいんだけど、(以下省略)」と言っていますが、赤ちゃんは牛乳を飲まないし・・・と言う人もいます。さて、本当のところはどうなんでしょう。 ちなみに、この絵本に出てくる、たばこを買いに来たおじさんや太ったおばさん、そしてこのみいちゃんまでもが、実は他の絵本に登場しているとか、いないとか・・・。 林明子さんの、そういう遊び心というか、隠し絵というか、そういうところを見つけた時の嬉しさは格別で

ちょろりんのすてきなセーター

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『ちょろりんのすてきなセーター』 作 降矢なな 出版社 福音館書店 発行日 1993年3月1日 ※月刊「こどものとも」1986年12月1日発行 価格 ¥800+税 ちょろりんは、寒がりやのとかげの子。 ある日、洋品店のガラス窓に、あたたかそうに膨らんだセーターを見つけました。 けれど、そのセーターを買うには、お金が少し足りません。 そこで、おじいちゃんの仕事のお手伝いをして、お金を稼ぐことにしたちょろりん。 やっとのことでお金をもらうと、急いでお店に向かいました。 ところが、なんと! そのセーターは、ヘビのセーターだったのです。 すっかり落ち込んだちょろりんでしたが・・・。 * * * * * * * “あたたかそうに ふくらんだ”、“はるの はらっぱいろをした”セーター。 本当にすてきなセーターです。黄色や緑や橙色・・・いろんな色が混ざり合った、胸がはずむようなセーターです。 それなのに、ヘビのセーターだったなんて・・・。 でも、こういう経験って、ときどきありませんか? 「良い色だなぁ」と思って広げてみたら七分丈で、長袖だったら良かったのにな・・・なんてこと。 「こういうのを探してた!」と思った靴が、自分のサイズなのに、どうしても自分の足に合わない、なんてこと。 だから、ちょろりんが落ち込む気持ちは、私もよーく分かります。 でも、ちょろりんはついてました! だって洋品店の奥さんはとっても編み物上手で、ちゃんとちょろりんが着れるように、セーターを編み直してくれたんですから。 セーター、とっても似合っています。 よかったね、ちょろりん。

レインボーラムネ

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今日、お客さまから、奈良のレインボーラムネをいただきました。 ふわっとしていて、とってもおいしかったです。 ありがとうございました! でも、そういえば、ラムネが出てくる絵本って知らないなあ。 チョコレートなら、長新太さんの『チョコレートパン』とか、みやざきひろかずさんの『チョコレートをたべたさかな』とか、クッキーなら、たむらしげるさんの『クッキーサーカス』とか、ハッチンスさんの『おまたせクッキー』とか、いろいろありますよね。 『ぐるんぱのようちえん』に出てくるクッキーも、大好きです。 お菓子の絵本、なんて特集も良いですね。 2月ぐらいに考えてみようかな・・・。

もりのこびとたち

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『もりのこびとたち』 作 エルサ・べスコフ 訳 おおつかゆうぞう 出版社 福音館書店 発行日 1981年5月20日 ※原書『TOMTEBOBARNEN』1910年発行(スウェーデン) 価格 ¥1,300+税 深い深い森の奥、松の木の根元に、小人のうちがありました。 お父さんにお母さん、それから子どもが4人の、6人で暮らしていました。 夏の間、子どもたちは、こりすたちとかくれんぼをしたり、かえるたちと飛びっこをしたりして、楽しく遊び暮らします。 けれど秋になると、冬支度のために大忙し。そうして、雪がしんしん降り積もる、寒い冬がやってきます。 それでも、長い冬はいつか終わります。あたたかな春風とともに、雪は解け、ようやく春がやってきます――。 とある小人の家族の、森での1年を綴ったおはなしです。 * * * * * * * “しろいてんのある あかいぼうし”をかぶった、子どもたち。 きのことそっくりなその赤い帽子は、もし人間や怖いけものが来ても、しゃがんでいれば大丈夫。 そんな帽子をかぶった子どもたちは、森の中で体をたっぷり動かして、のびのびと過ごします。 ちなみに、この赤いきのこ。先日ご紹介した『 ナミチカのきのこがり 』にも出てきました。 “ベニテングタケ”と言って、毒きのこだそうです。だから、この帽子を被ってきのこのふりをしていたら、誰かに見つかっても大丈夫なんですね。 なるほど、なるほど。 さて、小人たちの森での暮らし、厳しい冬が過ぎたあとには、嬉しいことが起こりました。 それはね・・・(ごにょごにょ) 続きはぜひお手に取ってご覧くださいね。

第12回絵本のおはなし会

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日にち  11月20日(土) 時 間   小さい子(0~2歳くらい)10 : 30~11 : 00 大きい子(3歳~小学生くらい)11 : 30 ~12 : 00 場 所  当店 参加費  無料(予約不要) どなたでもご参加いただけます。 内容   絵本を読んだり、わらべうたや手遊びをしたりします。 ※途中参加・ 途中退席OKです。 ※対象年齢はだいたいの目安です。お好きな方にご参加ください。 こじんまりとしたおはなし会ですが、 子どもたちと絵本を繋ぐ、小さな架け橋になれたら嬉しいです。

第5回 絵本の読書会

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日にち  12月6日(土) 時 間  19:00~20:30くらい 場 所  当店 対 象  絵本に詳しくなくても、もちろん大丈夫です。どなたでもお気軽にご参加ください。 参加費  300円 テーマ  クリスマス・冬の絵本 持ち物  絵本1~3冊くらい ※もっとでもいいし、手ぶらでも構いません。 ※テーマに添った絵本でなくても大丈夫です。 予定 ・簡単な自己紹介 ・持ち寄った絵本の紹介 お申込み方法 店頭にお越しいただくか、お電話またはメールにてお申し込みください。(先着順) pieni silta 大阪府豊中市熊野町4-1-8(阪急バス「熊野町西」停留所前) アクセスは 【こちら】 からどうぞ。 tel 06-6868-9382 mail pienisilta@gmail.com ピエニシルタの読書会 当店の読書会ルールは、持ち寄る本が“絵本”ということ。 じゃあ、子どものための読みものは?図鑑は?なんてことになるとややこしいので、それも含めて“子どもの本”ならどんな本でも構いません。 ピエニシルタの読書会では、それぞれが持ち寄った絵本を、みんなで共有し合います。 小さな絵本屋ののんびりとした読書会ですが、新しい絵本や、新しい視点に出会えるかもしれません。 そんなひとときを、ぜひいっしょに過ごしませんか? 日々の慌ただしさも忘れて、みなさんにほっとひといきついていただけるような、おだやかな会になればいいなと思っています。 ※遠方からお越しの場合など、アクセスについてご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

休業日のお知らせ(11月)

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当店の定休日は、日曜日と祝日です。 ※11月は、定休日以外の臨時休業日はございません。 営業時間は、10 : 00~18 : 00です。 今月も、どうぞよろしくお願いいたします。 * * * * * * * 店内に入って正面の棚では、毎月テーマを決めて絵本を展示しています。 10月は、「パン」をテーマにした絵本を展示していましたが、 11月は「秋」にまつわる絵本を集めました。 店頭にて、お手に取ってご覧いただけると嬉しいです。

パンどうぞ

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『パンどうぞ』 作 彦坂有紀、もりといずみ 出版社 講談社 発行日 2014年10月27日 価格 ¥1,200+税 「あんパン どうぞ」 「ぱくっ」 「ロールパン どうぞ」 「ぱくっ」 ふっくらまあるいあんパンに、しっとりとしたロールパン、赤ちゃんのおててみたいなクリームパンに、サクサクのカレーパン・・・。 ページをめくるたび、おいしそうなパンが並びます。 豊かな質感のパンからは、香ばしい香りがしてきそう。 木版画の「擦りたて」パンを、さあどうぞ。 * * * * * * * 作者の彦坂有紀さんともりといずみさんのお2人は、「彦坂木版工房」として全国を回り、木版画作品の展示や、ワークショップなどを開催されています。 そんなお2人が絵コンテから、絵、おはなし、装丁までを担当された絵本です。 どれもほんっとうにおいしそうで、この絵本を読んだら、パンを食べたくなること請け合いです。 終わりのほうに、パンがずらりと並ぶページがあるのですが、ここがまたすてき。 シンプルな繰り返しで赤ちゃんから楽しめる絵本ですが、少し大きくなっても、好きなパンを指さしたり、食べる真似っこをしたりして、たっぷり楽しめそうです。