どんぐり こうやすすむ

『どんぐり』

作 こうやすすむ
出版社 福音館書店
発行日 1988年5月31日
※月刊「かがくのとも」1983年10月1日発行
価格 ¥900+税


秋になって、どんぐりがたくさん落ちると、動物たちが拾いにやってきます。
拾って食べるだけの動物もいれば、食べるだけでなく、木の穴や土の中に蓄える動物もいます。

動物たちに食べられなかったどんぐりは、どうなるのでしょう。
動物たちに埋められたけれど、余って食べ残されたどんぐりは、どうなるのでしょう。

舞台になっているのは、北海道。ミズナラの木です。
木から落ちたどんぐりのうち、春になって芽を出せるのは、運の良かったどんぐりたち。その芽が成長し、木に育ち、またどんぐりをつける――。
そんな、どんぐりを取り巻く生態系を描いた1冊です。

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どんぐりが芽を出して、成長する。
それがどれだけ幸運なことなのか、奇跡みたいなことなのか、この本を読むと感じます。

ミズナラやアラカシなどの木は、1本の木から、何千~何万個という数のどんぐりをつけるといいます。そうだとしたら、芽を出して大人の木になるのは、どのくらいの確率なんだろう。

例えば10%だとしても、すごい数の木が増えることになるから、きっともっともっと少ないんだろうなあ。インターネットでは調べ切れなかったので、今度図書館で調べてみようと思います。もしどなたかお詳しい方がいらっしゃったら、ぜひ教えていただきたい・・・!

ちなみに、作者のこうやすすむさんは、片山健さんの絵で『どんぐりかいぎ』(福音館書店刊)という絵本も手掛けられています。どんぐりの「なりどし」(実がたくさんなる年)と「ふなりどし」(少ししか実がならない年)について、おはなし仕立てで描かれていて、とても分かりやすいです。
詳しくはこちらからどうぞ。