はははのはなし

『はははのはなし』

作 加古里子
出版社 福音館書店
発行日 1972年3月1日
※月刊「かがくのとも」1970年6月1日発行
価格 ¥900+税


前歯や奥歯の役割とは?
どうして、虫歯になるの?
虫歯にならないためにはどうしたらいいの?
歯がないと、どうなるの?

人間にとって、歯は無くてはならない大切なもの。
そんな「歯」について、加古さんらしい朗らかな楽しさで、分かりやすく描いた1冊です。

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“ははは はっはっはっはっは
あはは あっはっはっはっは

みんな おもしろそうに
わらっています。”

そんな書き出しからはじまる、ゆかいな絵本です。
何がそんなにおかしくて、何がそんなにおもしろいのか分からないけれど(どうやらそれは問題じゃないみたい)、とにかく一人だけ泣いている子がいて、その子が虫歯だらけだった!
なんてところから、お話は広がっていきます。

じょうぶな歯を作るには、ただ甘いものを食べなければ良いという訳ではなくて、いろいろな秘訣があることも紹介されています。

最後のページは、
は は は は は は は は・・・・
という風に、子どもの歯の数と大人の歯の数の分だけ、平仮名の「は」が並んでいて、このページを読んでいるとなんだか笑えてきます。

歯磨き嫌いな子どもたちには、同じく加古里子さんの『むしばミュータンスのぼうけん』(童心社刊)も、おすすめの1冊です。