11ぴきのねことあほうどり

『11ぴきのねことあほうどり』

作 馬場のぼる
出版社 こぐま社
発行日 1972年11月10日
価格 ¥1,200+税



11ぴきのねこが始めたのは、コロッケの店。最初は大繁盛でしたが、少しずつ売れ残るようになってからというもの、ねこたちは毎晩売れ残ったコロッケを食べていました。
そうなると、コロッケには飽き飽きしてしまって、おいしい鳥の丸焼きが食べたいと言い出しました。そこへ運良く、あほうどりがコロッケを求めて訪ねてきたのです。(あほうどりからしたら「運悪く」ですね。)

さて、お腹いっぱいコロッケを食べたあほうどり。今度は、国の兄弟にも食べさせてやりたいとつぶやきました。そこで11ぴきのねこは、みんなでその国まで着いて行くことにしました――。

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11ぴきのねこたちは、このチャンスにしめしめ・・・という感じです。それも、あほうどりの兄弟は、みんな合わせて3羽と3羽と3羽と2羽(つまり、11羽だと言いたいのですが、あほうどりは3までの数字しか数えられないのです。)というのだから、こんなにラッキーなことはありません。

けれど、そううまくはいかないからこそ「11ぴきのねこ」。欲深いねこたちですが、なんとも間抜けです。だからかなあ。憎めなくて、愛嬌もあって。

「11ぴきのねこ」シリーズは、全部で6種類。
『11ぴきのねこ』1967年
『11ぴきのねことあほうどり』1972年
『11ぴきのねことぶた』1976年
『11ぴきのねこふくろのなか』1982年
『11ぴきのねことへんなねこ』1989年
『11ぴきのねこどろんこ』1996年

ぜひお楽しみいただけたら嬉しいです。