母の友 2014年10月号
『母の友 2014年10月号』
出版社 福音館書店
発行日 2014年10月1日
価格 ¥505+税
今月号一つ目の特集は、“科学の目をもつということ”。
「科学の目」と言っても、いわゆる「お勉強」だとか、難しい話ではありません。
自然をよく「見る」ということ、想像するということ、子どもは大人の気付かないところでも「科学の目」を持っているということ・・・。
科学的な見方が、子どもたちをどんな風に自由にして、どんな風に楽しませるんだろう。
子どもたちのその目を大切にするために、大人はどう心掛けたら良んだろう。
そんな、ヒントが詰まっています。
個人的には、茂木健一郎さんの「想像すること」についてのお話がすごく良かったです。その視点が面白いと言うか、はっと気付かされた内容でした。
二つ目の特集の“だっこのふしぎ”も、これがまたすごく良かった!
母の友は、いつも本気だ。と、私は新しい号を読む度に思うのだけれど、今回もひしひしとそれが伝わってきました。
抱きぐせがつくだとか、1人で眠れなくなるだとか、そんな「だっこはよくない」という考え方には常々大反対でしたが、ここではそんな考えに対してぼんやりとした(ふわふわとした、あたたかな)言葉ではなく、歴史的にも、文化的にも、科学的にも説明されています。
そのうえで、最終的には“無理のない範囲”で、“楽しく”、というのです。“相手に気持ちが伝わってこそ”だと。
だから母の友は良いのだと、なんだかしみじみ感じた特集でした。
来月号は特別企画として、“こどもに聞かせる一日一話”と題して選りすぐりの作品を紹介。
レポートでは、6月に開催されたとあるイベントで谷川俊太郎さんが語られた、母のこと、「母の友」のことが掲載されるそう。
次号も楽しみです。