このラッパだれのかな

『このラッパだれのかな』

文 まど・みちお
絵 なかがわそうや
出版社 瑞雲舎
発行日 2009年9月9日
※1972年発行『このラッパだれのかな』(フレーベル館刊)を、新装版として復刊したものです。
価格 ¥1,000+税


ぴかぴかのラッパがひとつ、落ちていました。だれのかな?
りすさんのだ!
「ぷっぷく ぷー ぷっぷく ぷー」

今度は違った音が聞こえてきました。
「ちろりろ ぴー ちろりろ ぷー」
だれのラッパかな?
ぺんぎんさんのだ!

形も色もそれぞれ違ったラッパを、たくさんの動物たちが吹いています。
最後は2人のぼうやたち。2人いっしょに「ぺっぽこ ぺっぽこ ぽこぽこ ぺー」

* * * * * * *

今年の2月、詩人のまど・みちおさんがお亡くなりになりました。104歳でした。
まどさんが作詞を手掛ける「やぎさんゆうびん」や「ぞうさん」、「一ねんせいになったら」などは、私たちにも子どもたちにも馴染みのある童謡ですよね。
そんなまどさんの生誕100年を記念して復刊されたのが、『このラッパだれのかな』です。

ラッパの不思議な音色とともに描かれる動物たちは、とても愛らしい。ぜひ絵本を開いてご覧いただけると嬉しいです。

次は何の動物かな?と、あてっこして楽しんでもいいし、ラッパの音を真似したり、新しいラッパの音を考えてもいいし・・・。朗らかで、楽しい1冊です。