ヌードル(岩波の子どもの本)
『ヌードル』
文 M.リーフ
絵 L.ベーメルマンス
訳 福本友美子
出版社 岩波書店
発行日 2003年10月21日
※原書『NOODLE』1937年発行(アメリカ)
価格 ¥900+税
ヌードルは、鼻の先からしっぽの先までうんと長くて、代わりに、背はソファの下をくぐれてしまうくらいおちびさん。そんな体だから、大好きな穴掘りをするのも一苦労でした。
「ぼくのからだが こんなかたちじゃなかったら いいのになあ。」
やっとのことで骨を掘り出したヌードルが穴の外に出ると、そこには、白くて羽の生えた犬の妖精がいました。妖精は、ヌードルの言葉を聞いて、ヌードルの願いを叶えにきたのです。
どんな大きさで、どんな形がいいのかなあ?ヌードルは、一生懸命考えました・・・。
* * * * * * *
ヌードルは、いろいろな動物に聞いてまわりながら、自分にはどんな大きさの、どんな形が向いているのかと考えます。短い足で、お腹がぺこぺこになるまで歩いて考えました。
けれど動物たちはみんな、自分の大きさの、自分の形が1番良いと言います。そして、とうとうヌードルも気が付きました。“ぼくの いまの このままの おおきさと このままの かたちがいい”と。
マンロー・リーフさんによるこのお話は、ユーモアがあって良いし、ベーメルマンスさんの絵は、やっぱりとびきり愛らしい。
「岩波のこどもの本」シリーズは少し小さめの判型なのですが、今日ご紹介したこのお話にも、このサイズがちょうど合っている気がします。