なつのゆきだるま

『なつのゆきだるま』

作 G・ジオン
絵 M.B.グレアム
訳 ふしみみさを
出版社 岩波の子どもの本
発行日 2003年10月21日
※原書『THE SUMMER SNOWMAN』1955年発行(アメリカ)
価格 ¥840+税


冬の最後の雪の日に、ヘンリーとお兄さんのピートは小さな小さな雪だるまを作りました。その晩二人は、部屋の窓から月明かりをあびた雪だるまを見ました。ヘンリーは、お月さまが雪だるまを溶かしてしまわないかと、不安で眠れません。けれどピートは“ばかいうなよ。”と、ヘンリーのことを相手にもせず、眠ってしまいました。そこでヘンリーは夜の庭に出ると、雪だるまをこっそり冷蔵庫に隠しました。(もちろん、あとでちゃんと冷凍庫に移しましたよ。)
朝起きて、ピートはびっくり!雪だるまの姿が見当たりません。夏になっても、ピートはまだ雪だるまのことを忘れられずにいました。
その夏、ヘンリーは冷凍庫で眠っている雪だるまで、ある良いことを思い付きました――。

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絵本『どろんこハリー』を手掛けるお二人による絵本です。
「なつのゆきだるま」なんて、まるで今流行りのあの映画に出てくるキャラクターみたいですね(伝わるかな?笑)。
雪だるまを作ったことがある子どもならだれでも、きっと一度くらい、この雪だるまが溶けずに残ってくれたら・・・と夢見たことがあるのではないでしょうか。私も子どものころは、雪だるまを作るたびに、家に持って帰りたいな、とか、明日になっても残っていますように、とか、そんなことを思っていました。

雪を見慣れていないからこそ、なのかな。
当たり前のようにしんしんと雪が降り積もる地域では、どうなんだろう。

子どもたちならわくわくするような、大人なら懐かしい気持ちを思い出すようなお話です。