チムとゆうかんなせんちょうさん
『チムとゆうかんなせんちょうさん』
作 エドワード・アーディゾー二
訳 瀬田貞二
出版社 福音館書店
発行日 1963年6月1日
価格 ¥1,300+税
海岸の家に住んでいたチムは、
船乗りになりたくてたまりません。
ある日のこと、
昔船乗りだった近くのおじさんが、
沖にとまっている汽船へ向かうと言いました。
そのボートに、
いっしょに乗せてもらうことになったチム。
ところが汽船に着いたあと、
チムはおじさんに気が付かれないよう汽船に身を隠します。
おまけにおじさんといったら、
チムを置きっぱなしにして帰ってしまったのです!
船乗りになりたくてたまりません。
ある日のこと、
昔船乗りだった近くのおじさんが、
沖にとまっている汽船へ向かうと言いました。
そのボートに、
いっしょに乗せてもらうことになったチム。
ところが汽船に着いたあと、
チムはおじさんに気が付かれないよう汽船に身を隠します。
おまけにおじさんといったら、
チムを置きっぱなしにして帰ってしまったのです!
船員に見つかったチムは、
船長の命令で働くことになりましたが・・・?
* * * * * * *
ずっと海に出たくてたまらなかったチム。
沖へ出ることになってわくわくする気持ちや、船乗りの仕事を少しずつこなして楽しくなっていく気持ち、海が荒れてハラハラする気持ち・・・短いお話ですが、大きく心動く幼いチムの気持ちが手に取るように感じられます。
沖へ出ることになってわくわくする気持ちや、船乗りの仕事を少しずつこなして楽しくなっていく気持ち、海が荒れてハラハラする気持ち・・・短いお話ですが、大きく心動く幼いチムの気持ちが手に取るように感じられます。
大荒れの海のなか船長のたくましい言葉を聞き、“チムは なみだを ふいて、もう びくびくするものかと おもいました。この せんちょうと いっしょなら、うみの もくずと なろうとも、かまわない”と、思ったチム。
幼いチムと船長との間には、深くあたたかな、信頼し合う心を感じます。もちろん最後は危機一髪を逃れ、ハッピーエンド!絵本と読みものとの間の橋渡しにも、ぜひおすすめしたいシリーズです(全11巻)。