『チリとチリリ まちのおはなし』 作 どいかや 出版社 アリス館 発行日 2005年11月10日 価格 ¥1,200+税 チリとチリリが自転車に乗って出掛けると、小さい糸屋さんがありました。そこでチリはつばきとポピーの糸を、チリリはマリーゴールドとすみれの糸を買いました。 そこからさらに自転車をこいで林を抜けると、織物屋さんがありました。お店のお姉さんに2人が糸を渡すと、早速織ってくれることになりました。 パッタポン パッタポン…… パッタポン パッタポン…… 心地よい機織りの音とともに出来上がったのは、すてきなマフラーでした。 ほんの少しお花のかおりがするマフラーを巻いて、そろそろ帰ろうかと思ったそのとき、ふたりは誰かに呼ばれたような気がしました。 声に導かれるように進んだ先にあったのは? * * * * * * * どいかやさんの描く世界は、本当にやわらかで、繊細で、とっても愛らしい。お花一輪にしても、小鳥一羽にしてもそう。だから、どれも大切にしたくて、隅々まで味わいたくなるような魅力があります。 お話には関係ないように見えて、絵をじっくり見ていると「あれ、このおばあさんどこかで見たような・・・」 なんてことも。 ぜひじっくりとお楽しみいただければ嬉しいです。 「チリとチリリ」 シリーズは、本作品のほかに 『チリとチリリ』 『チリとチリリ うみのおはなし』 『チリとチリリ はらっぱのおはなし』 『チリとチリリ ゆきのひのおはなし』 『チリとチリリ ちかのおはなし』 の、6巻が出版されています。(※ 2013年11月13日現在)