OCICA

“地域に眠る物語に手を添えてカタチにし、それをさしだす人・うけとる人、双方の人生がより豊かになるような関係性を紡いでいく  

そう掲げるつむぎやさんから、東北のお母さん達による手仕事のブランド“OCICA”(オシカ)のアクセサリーと、このOCICAができあがるまでの物語をまとめた書籍『OCICA 石巻 牡鹿半島 小さな漁村の物語』が届きました。


宮城県石巻市の牡鹿半島西部にある牧野浜集落。
漁師さんたちを支えていた女性たちは、3月11日の震災後、日中仮設住宅に1人で過ごし、仕事もなく、話し相手もいないなか、気が滅入ってしまうことも多かったといいます。

そんな彼女たちに、わずかながらでも収入をもたらすこと、各々の役割としての仕事をつくること、そして住民同士の交流機会創出によるコミュニティづくり(再生)が、このプロジェクトの目指すところだといいます。

このOCICAのロゴやプロダクトデザインを手掛けたのは、「見えないモノをつくる」という意味を持つデザイン事務所“NOSIGNER”さん。
良い夢を運ぶとお守りと言われているドリームキャッチャーを模したこのネックレスは、古来より水難のお守りとして使われていた鹿角に、漁網の補修糸を巻きつけて作られました。

NOSIGNERの代表であるデザイナーの太刀川英輔さんは、作り手のお母さんたちが“つくりながら自分の価値を実感できるような、新しいのに懐かしく、純粋に美しいものを目指したいと思った”と、本書で語られています。

その言葉の通り、繊細でシンプルなデザインが目を引き、1つ1つ異なるかたちと、丁寧に施されたその加工に、なんとも言えないあたたかみを感じます。

作り手であるお母さんの、“これをつける人が幸運に恵まれて、幸せになってほしいと思う”という言葉には、思わず胸が熱くなりました。

OCICAのアクセサリーに興味をもたれた方には、ぜひ一度、お手に取っていただきたい1冊です。
私自身も、そんな背景や物語を知って、身に着けるこのアクセサリーのことを、よりいっそう愛おしく感じました。

『OCICA 石巻 牡鹿半島 小さな漁村の物語』
著 一般社団法人つむぎや
価格 1,429円+税

ネックレス 税込2,800円
ピアス/イヤリング 税込5,800円

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