「気になる子」のわらべうた

『「気になる子」のわらべうた』

山下直樹 著
出版社 クレヨンハウス
発行年月日 2018年9月5日
本体価格 1,500円+税


本日は、久しぶりに、絵本ではなく大人向けの本を選んでみました。

「気になる子」のわらべうた。
このタイトルが気になって(引っかかって)、なかなか手に取れなかった本書。

ところが、たまたま先日はじめて出会い、開いてみると、歌いやすいわらべうたが紹介されていて、ひとつひとつのわらべうたの解説も分かりやすくて。

今まで特に意識をしていなかったけれど、子どもとわらべうたで遊んでみたい。そう思った、お母さんやお父さん、保育園や幼稚園の先生などに手渡すのに、ちょうどいい歌が収録されているなと感じました。

というのも、私ごとですが、昨年の春から、名古屋のコダーイセンターでわらべうたを学んでいて、そこではたくさんの学びがあるのですが、学べば学ぶほど、当店のお客さまにも、このわらべうたの楽しさや心地よさをお伝えできたらな、と思っていました。

とは言っても、月に2日間の営業では、わらべうたの会を開くこともままならず。(いつかは開催できれば、と思っているのですが……)

そこで出会った、本書。ここには、わたしがこれまでに学んできて、大きな気付きだったことも綴られていました。

ただ、個人的には、こんな子にはこのわらべうたを、と限定してしまったり、このわらべうたをしたからと言って、ここで書かれている「気になるところ」が大きく改善されることを期待してしまったり、とはならないかな、とも心配してしまいます。(そのことについては、著者の山下直樹さんも、あとがきで触れられています。)

大人が子どもに何かを求めたり、何かの目的のために、本来楽しいことや心地よいことを利用(という言い方は好きではありませんが)したり、というのは、少し注意が必要です。それは、絵本もわらべうたも、いっしょですよね。

本書では、メロディのあるものも、となえうた(メロディのないもの)も、いずれも紹介されています。いずれも本当に簡単で、遊びやすいものばかり。

ちなみにわたしは、ここで紹介されているものだと、「おやゆびねむれ」や「めんめんすーすー」がとっても好きです。

わらべうたについては、もっともっと書きたいことがありますが、きりがないのでこの辺で……(笑)

このタイトルに関わらず、わらべうたとの出会いとして、気軽に手に取っていただけたらうれしいです。