おひなまつりのちらしずし
『おひなまつりのちらしずし』
作 平野恵理子
出版社 福音館書店
発行年月日 2013年2月15日
もうすぐ、ひなまつり。ノブが楽しみにしているのは、ちらしずしです。
今年は、お母さんの指導のもと、お姉ちゃんがちらし作りに挑戦することになりました。
「なおネエ、だいじょうぶかなあ。」
弟のノブは、ちょっと心配です。
いよいよ、ひなまつり当日。お母さんとお姉ちゃんは、ちらしずしを作りはじめました。
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手を洗って身支度を整えるところから、お米を炊いて、乾物を水でもどして・・・と、ちらしずしを作る手順が、描かれています。
ボールに水を入れて干ししいたけをもどすとき、しいたけが浮かばないようにする方法や、それぞれの野菜に合わせた切り方など、細かいところまでていねいに描かれていて、実際に作るとき立ち止まってしまうようなところも、きちんと説明されています。後ろの見返しには、材料と分量も記載されています。
おはなしは、お母さん、お姉ちゃん(なおちゃん)、弟(ノブくん)の、3人の会話で進みますが、途中、お姉ちゃんと弟が、小さなけんかをしたりします。それでも、料理を進めていくうちに、なかよく協力する場面もあったりして、そのきょうだいらしいやりとりが、なんだかほほえましくも思います。
できあがったちらしずしは、とってもおいしそう。ちゃんとおひなさまの分も用意しているところが、すてきです。裏表紙の絵にも、思わずほっこりしてしまいました。