でんしゃでいこうでんしゃでかえろう

『でんしゃでいこうでんしゃでかえろう』

作・絵 間瀬なおかた
出版社 ひさかたチャイルド
発行年月 2002年1月
価格 ¥1,000+税


山の駅から、電車が発車しました。
電車はトンネルを抜け、雪野原を進んで行きます。

トンネルを抜けるごとに、変わっていく景色。
雪景色はやがて過ぎ、海辺の丘に出ました。

電車はさらに走って、着いた先は・・・?

反対から読めば、来た道をたどって帰ることができます。
前から読むと『でんしゃでいこう』、後ろから読むと『でんしゃでかえろう』。どちらからでも楽しめる絵本です。

* * * * * * *

トンネルのところが、穴抜きの仕掛けになっていて、前のページの景色と次のページの景色が、少しだけ見えるようになっています。
次はどんな景色が広がるんだろう。トンネルの出口から見える小さな景色は、いろいろな想像をふくらませてくれます。

電車に乗っている人たちは、お弁当を食べたり、カードをしたり、思い思いに車内での時間を過ごしています。文章には書かれていませんが、絵を見ていると、そんな人たちの声が聞こえてくるようです。

デデン ドドン、デデ トト、デデデン ドドドン・・・・。走る場所によって変わる、電車の音も、愉快でたのしいです。

ちなみに、同じ間瀬さんの『バスでおでかけ』と見比べてみると、いくつかの発見もあります。よければ、合わせてご覧になってみてくださいね。