おやすみなさいフランシス
『おやすみなさいフランシス』
文 ラッセル・ホーバン
絵 ガース・ウィリアムズ
訳 松岡享子
出版社 福音安書店
発行年月日 1966年7月1日
※原題『BEDTIME FOR FRANCES』(アメリカ)
価格 ¥1,100+税
時計の針が7時をさして、
フランシスは、もう寝る時間です。
ところがフランシスは、
目をつむってみても、歌を歌ってみても、
ちっとも眠くなりません。
それどころか、
部屋にトラがいるような気がしたり、
自分のガウンが大男に見えたりして・・・。
* * * * * * *
アナグマの小さな女の子、フランシス。眠れずに何度も部屋を出るけれど、お父さんとお母さんは娘の言葉を優しく受け止め、ユーモアを交えてこたえます。そのやりとりがとてもかわいくて、あたたかい。
ふさふさとした毛並みのやわらかさが伝わるような、繊細なタッチの鉛筆画。色付けは、淡い淡いグリーンです。
何気ない日常の中で繰り返されるようなやりとりだけれど、お父さんとお母さんの愛情がたっぷりと伝わってきて、おだやかな気持ちになります。
「フランシス」シリーズの中では、唯一、ガース・ウィリアムズさんが描かれた作品です。(本書の他は、リリアン・ホーバンさんが絵を描かれています。)