つきよのかいじゅう

『つきよのかいじゅう』

作 長新太
出版社 佼成出版社
発行年 1990年9月15日
価格 ¥1,359+税


山の奥に、
昔から“かいじゅうがいる”と言われていた
深い湖がありました。

1人の男は、もう10年ものあいだ、
そこでかいじゅうが出てくるのを待っていました。

そして、ある夜のこと。
ついに湖からかいじゅうが出てきました。

かいじゅうの頭は、月に届きそうなくらい伸びて、
それからぐーんと大きくなって・・・。

* * * * * * *

あるお母さんとお話ししていたとき、この絵本のはなしになりました。そのお母さんには5歳の男の子がいらっしゃるのですが、その子が3歳くらいのとき、この絵本が大好きだったそうで。今でも読み返すと笑っています、とおっしゃっていました。

そのときわたしは、まだこの絵本を読んだことがなくて、でも長新太さんだし、おもしろくない訳ないよなあと、さっそく注文しました。

そうしたら・・・!うわあ、待って待って、もしかして・・・と、ページをめくる手がなんだか戸惑ってしまうような、そんな怖さもあって・・・(笑)でも、やっぱりおかしいんですよね。途中で、男の人がびっくりして尻もちをついてしまうんですが、そりゃそうなるよね、って。

かなりシュールです。それを、まんまるお月さまがずっと見てる。いいなあ。



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