うみへいくピン・ポン・バス
『うみへいくピン・ポン・バス』
作 竹下文子
絵 鈴木まもる
出版社 偕成社
発行年月 2004年7月
価格 ¥1,000+税
駅前のバスターミナルから、
“みさきとうだいいき”のバスが発車です。
バスは商店街を抜け、踏切を渡り、
消防署の前を通りました。
“ピンポン”と鳴るたび停車して、
お客さんを、降ろしたり乗せたりしながら、
先へ先へと進んでいきます。
坂道を登り、バスがトンネルを抜けると・・・
* * * * * * *
本書は『ピン・ポン・バス』、2作目のおはなしです。
タイトルの通り、バスは海へ向かって進んでいきます。その途中にたくさんの乗りものが登場するところや、気になるお店がたくさん出てくるところ、いろいろな人たちの様子が垣間見えるところなど、前作同様たのしい1冊です。
トンネルを抜けて広がる景色も、臨場感があって、とてもきれいです。
バスターミナルでは、岬灯台行きの青いバスに並んで、オレンジのバスを見つけました。前作『ピン・ポン・バス』の、花見山入口行きのバスです。
最初のターミナルで気が付かなくても、本書の裏表紙を見ると、あっ!とうれしい気持ちになります。
ほかにも、カバーの袖のところに描かれている親子が本文のどこで登場するのかとか、長ぐつを履いた3人組の長い筒は何なのかとか・・・目を凝らして見てみると、たくさんの発見がありますよ。
ぜひじっくりとお楽しみいただけるとうれしいです。