いっしょってうれしいな
『いっしょってうれしいな』
文 シャーロット・ゾロトウ
絵 カレン・ギュンダシャイマー
訳 みらいなな
出版社 童話屋
発行年月日 1991年3月15日
※原書『SOME THINGS GO TOGETHER』1983年発行(アメリカ)
価格 ¥1,200+税
移りかわる季節を、
お母さんといっしょに過ごす“ぼく”。
海辺で砂の山をつくるのも、
たき火で焼いたソーセージを食べるのも、
大きな雪だるまをつくって遊ぶのも。
ぜんぶ、ぜんぶ、お母さんといっしょです。
“うれしいな あおいそら
かあさんが いっしょ
ひかりといっしょ”(本文より)
* * * * * * *
お母さんが、“ぼく”と同じように笑って、今この瞬間を、たっぷりと楽しんでいることが、手に取るように伝わってきます。開いた手のひらほどの、こぶりなサイズの絵本ですが、そこにはたくさんの愛が詰まっています。
詩のような文章も、とてもすてきです。
例えば、
“はなは まいにち じぶんでさいて
とけいは チクタク いまをさす” とか、
“お月さまは ぼくをねむらせ
お日さまは ぼくをおこすよ” なんていうふうに。
翻訳は、『葉っぱのフレディ』のほか、ゾロトウさんの絵本も数多く訳されている、みらいななさん。やさしく包んでくれるようなあたたかさがあって、心地のよい1冊です。