チリとチリリ ちかのおはなし

『チリとチリリ ちかのおはなし』

作 どいかや
出版社 アリス館
発行年月日 2013年4月25日
価格 ¥1,200+税


チリとチリリが午後のお茶を飲んでいると、
地下の貯蔵庫で音がしました。

見に行ってみると、壁が壊れていて、
なにかが逃げていきました。

自転車で追いかけて行った2人でしたが・・・。

* * * * * * *

「チリとチリリ」シリーズ、6作目のおはなしです。

チリとチリリのユニホームは、白いワンピース。夏は半袖になったり、冬はもこもこのワンピースになったりするけれど、赤いボタン(または赤いポケット)が付いているのがチリで、青いボタン(または青いポケット)が付いているのがチリリ。黒いズボンを履いているのがチリで、黒いタイツなのがチリリです。

2人の家がどんなところにあるかは、見返しを見ると分かります。この『ちかのおはなし』の見返しを見ると、左の方に森があって、家のうしろ側に原っぱがあって、手前の方に赤い屋根のお家がならぶ町があって、もっと手前には海があります。

つまり、
森は、『チリとチリリ』と『チリとチリリ ゆきのひのおはなし』の舞台で、
原っぱは、『チリとチリリ はらっぱのおはなし』の舞台で、
町は、『チリとチリリ まちのおはなし』の舞台で、
海は、『チリとチリリ うみのおはなし』の舞台というわけです。
(さっき改めて絵を照らし合わせてみましたので、たぶんそのはずですが、もし間違っているところがあったらごめんなさい。)

どの絵本の見返しにも、そんなふうに、家のまわりの絵が描かれています。そのときどきによって、家を見ている向きや構図が違うので、全巻を見比べると、だいたいの全体像が分かります。同じような構図でも、季節によって、その景色が変わるのもすてきですね。

絵をじっと見れば、たくさんの発見があります。

いつか、“チリとチリリの読書会”を開催したいなあ。ブログを書きながら、今日はそんなことを思いました。

※「チリとチリリ」シリーズについてはこちら