チム、ジンジャーをたすける
『チム、ジンジャーをたすける』
作 エドワード・アーディゾー二
訳 なかがわちひろ
装丁 辻村益朗
出版社 福音館書店
発行年月日 2001年6月20日
価格 ¥1,400+税
仲良しのマクフィー船長の船に、
ボーイとして乗せてもらえることになったチム。乗り込んだ船で出会ったジンジャーは、
チムと同じ、子どものボーイでした。
ところが困ったことに、
ジンジャーは、なまけものでいたずらでした。
その日も彼は、
ほんのいたずらごころで
航海士の毛生え薬を、自分の頭にかけました。
そのせいでどんな目に合うかなんて、つゆ知らず。
けれど、紛れもなくこのいたずらが、
すべてもの始まりだったのです
* * * * * * *
チムシリーズ、3作目のおはなしです。
ここでチムは、大切な友だちに出会います。いたずらっこで、ちょっぴりまぬけ。はっきり言って、チムとは対照的な男の子です。けれどチムにとってジンジャーは、この船を降りたあともつづく、大きな存在となっていきます。
ちなみに本書は、1979年に刊行された『チムともだちをたすける』(瀬田貞二訳/福音館書店)を新たに製版し、新訳にて刊行されたものです。
チムシリーズはこれまで、福音館書店さん、こぐま社さん、瑞木書房さんと3社から出版されていて、翻訳も、瀬田貞二さん、神宮輝夫さん、渡辺茂男さんとそれぞれ違っていました。それが、2001年、福音館書店さんから新たに全11巻が刊行される際、第1巻『チムとゆうかんなせんちょうさん』以外の2巻~11巻までを、中川千尋さんの翻訳に統一されています。
図書館などで見かけられたら、よければ読み比べてみてくださいね。