みんなみーつけた
『みんなみーつけた』
作 岸田衿子
絵 山脇百合子
出版社 福音館書店
発行年月日 1999年8月31日
※月刊「こどものとも年少版」1995年4月1日発行
価格 ¥800+税
男の子と動物たちの、
かくれんぼがはじまりました。
「もういいかーい」
「もう いいよー」
声が聞こえて、
男の子はみんなを探しに行きました。
* * * * * * *
『きょうのおべんとうなんだろな』、『どこでおひるねしようかな』と同じなかまたちが登場するおはなしです。
みんなの洋服が前の2冊と同じなので、やっぱり同じ日の、お昼寝したあとのおはなしなのかもしれませんね。
さて、このかくれんぼ。「こどものとも年少版」にしては、ちょっぴり難しいかな?と思うような、すこし難易度が高めのかくれんぼです。
だからこそ、分かるとすごくうれしい。あたりにはたくさんの野の花が描かれていて、これはなにかな?と考えるのも楽しいです。
こんなふうに、あてっこ遊びができる絵本は、答えが分かっていても、“ここにいる”と思って、“やっぱりいた!”という繰り返しがおもしろいんですよね。何度か読むと、子どもたちから、知っているうれしさや、その満足した様子が、手に取るように伝わってきます。
裏表紙には、岸田衿子さん作詞、木下牧子さん作曲の、『かくれんぼ ―おにがくる おにがくる―』の楽譜が掲載されています。