ちいさなきいろいかさ
『ちいさなきいろいかさ』
作 森比左志
絵 西巻茅子
出版社 金の星社
発行月 1971年2月
価格 ¥1, 100+税
なっちゃんが、
お母さんに買ってもらった
黄色い傘を持って歩いていると、
ぽちん ぽち ぽち、と、
雨が降ってきました。
うさぎに、りすに、いぬに・・・
たくさんの動物たちが、
なっちゃんの傘に集まってきました。
そのたびになっちゃんの傘は、
少しずつ、少しずつ大きくなって・・・?
* * * * * * *
新しい傘を持って、雨を楽しみに待っていたなっちゃん。
きりんがやってきたころには、傘の中はもうパンパンでしたが、傘は、よっしょよっしょと伸びて、きりんも入れる大きさになりました。
うれしそうななっちゃんと、満足げな動物たち。
“ぽちん ぽち ぽち”
“ざあざあ ざざざ”
“ぱんぱら ぱぱら”
絵本の中には、雨の音が楽しく響いています。
雨がやんで、動物たちと別れたなっちゃんは、
お母さんに「どこで あそんでたの」と聞かれて、
“あのね あのね いいことあったの” と言います。
絵本は、そこで終わり。
このふくらみのあるラストが、わたしは大好きです。