おかあさんは、なにしてる?

『おかあさんは、なにしてる?』

作・絵 ドロシー・マリノ
出版社 徳間書店
発行年月日 2010年11月30日
価格 ¥1,300+税
※原書『WHERE ARE THE MOTHERS?』(アメリカ)


子どもたちが、学校や幼稚園に行っているあいだ、
お母さんたちはなにをしているのでしょう?

ある子が絵を描いているとき、
その子のお母さんは、戸棚にペンキを塗っていました。
ふたごの子が算数を習っているとき、
2人のお母さんは、会社で計算をしていました。
ある子がビーズの飾りを作っているとき、
その子のお母さんは・・・?

そんな風に毎日が過ぎて金曜日になると、
明日からはお休みです。
家族と過ごしたり、友だちと過ごしたり。

それぞれの休日を過ごしたら、
また月曜日から、1週間のはじまりです。

* * * * * * *

お母さんやお父さんと離れているとき、ふと、そんな大人のことを思い出して、なにしてるのかな?と、寂しくなったり、思いをめぐらせたり。どんな子どもでも、そんな経験はあるんじゃないかな。

そんなとき、もし自分と同じようなことを、お母さんやお父さんがしていたとしたら  。反対に、お母さんやお父さん自身も、この絵本のように、子どもたちが離れているときに、自分と同じようなことをしていたとしたら、なんだかうれしいですよね。

家に帰ってから、きょうはなにしてたの?と聞いて、なにか共通点が見つかったら、なんだかうれしいように。

「くんちゃん」シリーズもそうですが、ドロシー・マリノさんの絵本は、子どもたちへの愛であふれています。だから、とても心地良い。作者で選ぶ、というのはよくあることですが、その中でも私にとって、安心して子どもたちに届けられる作家さんのひとりです。