ごろんごゆきだるま
『ごろんごゆきだるま』
作 たむらしげる
出版社 福音館書店
発行日 2007年10月25日
※月刊「こどものとも0.1.2.」2004年1月1日発行
価格 ¥700+税
「ふわ ふわ ふわり」
雪が降っています。
「ごろ ごろ ごろんご」
大きな雪玉が転がってきて、
そのあとを少し小さな雪玉が転がってきて・・・
「ずででん」
小さな雪玉が大きな雪玉の上に乗って、
雪だるまができました。
そこへ、犬がやってきたので、
雪だるまはいっしょに遊びたくなりました
* * * * * * *
犬と遊びたくなった雪だるまは、
手足をにょきにょき生やし、立って歩きだしました。
といっても、たむらしげるさんの絵本では、
よく見られる光景かもしれません。
たとえば、りんごの木が、
土から足を抜き出して歩き出したり、というふうに。(『ながれ星のよる』より)
雪だるまと犬が遊ぶ様子は、本当に楽しそうです。
ふたりの嬉しい気持ちが、絵からもよく伝わってきます。
この絵本は、作者のたむらしげるさんが、
はさみで切り取った布片を縫い付けて作り上げた作品だといいます。
白い木綿を手染めするところから、彼が手掛けられたそう。
布の風合いがよく出ていて、
あたたかみが感じられるのも魅力のひとつです。