サンタさんのいちにち(クリスマス・イブのおはなし)

クリスマス・イブのおはなし
『サンタさんのいちにち』

作 長尾玲子
出版社 福音館書店
発行日 1995年10月20日
価格 ¥571+税



クリスマス・イブの日、サンタとトナカイはそりにプレゼントをぎっしり積んで、子どもたちの家を目指して出発しました。

窓からそーっと覗いて、まだ起きている子は後回し。(そうそう、あっちゃんはまだケーキを食べていたので後回しになりました。)
サンタさんは子どもたちを起こさないように、静かにプレゼントを配っていきます。

そして最後のひとり、あっちゃんに、くまのぬいぐるみを届けに行きました。
するとそこには、手紙とケーキが置いてありました。

* * * * * * *

長尾玲子さんの、『クリスマス・イブのおはなし』という3冊セットのなかの1冊です。


残りの2冊のタイトルは、
あっちゃんとゆびにんぎょう』と、『100こめのクリスマス・ケーキ』。

『あっちゃんとゆびにんぎょう』は、ケーキを買いにでかけたあっちゃんの視点で描かれたおはなしで、『100こめのクリスマスケーキ』は、、あっちゃんがケーキを買いに出かけた、ケーキ屋さんの視点で描かれたおはなしです。

どれも同じ、クリスマス・イブの1日が描かれています。

3冊のおはなしはつながっていて、共通点を見つけるたび、にやにやしてしまいます。
例えば、そりが走る夜の景色には、ケーキ屋さんが描かれていたり、『サンタさんのいちにち』でサンタさんとトナカイさんが窓の外からあっちゃんのお家を覗く場面が、『あっちゃんとゆびにんぎょう』ではお家の中からその場面が描かれていたり・・・。

それぞれの巻末には、あっちゃんが作る指人形の型が載っているのもうれしい。
私も試しに作ってみましたが、実寸だと少し小さめなので、子どもサイズかな。大人がはめるには、指のところを長めに取るといいかもしれません。
良ければ作ってみてくださいね。