うさこちゃんとどうぶつえん

『うさこちゃんとどうぶつえん』

作 ディック・ブルーナ
訳 いしいももこ
出版社 福音館書店
発行日 1964年6月1日(2010年4月1日に改版されています。)
価格 ¥700+税
※原書『nijntje in de dierentuin』1963 年発行(オランダ)


うさこちゃんは、お父さんと二人で動物園に行くことになりました。
汽車に乗って動物園に着くと、たくさんの動物たちがうさこちゃんを迎えてくれました。
最後はカメの背中に乗せてもらって、楽しい1日が終わります。
すっかりくたびれたうさこちゃんは、帰りの汽車で眠ってしまったんですって。

* * * * * * *

“そこで ふたりは きしゃにのり  
おおきな ほんとの きしゃにのり  

動物園に行く前のこのフレーズが、私はとても好きです。

言葉のリズムもすごく良いし、「大きな本当の汽車」というのが、なんだかすごく特別なもののような気がして、これから向かう動物園への期待がふくらみます。

動物園でうさこちゃんが見たのは、オウムやシマウマ、カンガルーの親子に、ゾウにサルにキリン・・・。ブルーナさんの描く動物たちは、無駄がなくて、本当に愛らしいです。

毎度のことながら、いしいももこさんの翻訳は、豊かでリズミカルできれいだなあ、と思います。何度も声に出して、繰り返し楽しみたい絵本です。