こんぶのぶーさん

『こんぶのぶーさん』

文 岡田よしたか
出版社 ブロンズ新社
発行日 2013年3月25日
価格 ¥980+税


海から出てきたこんぶのぶーさんは、昼寝をしている間にカチンコチンになってしまったので、お惣菜屋さんに行って昆布巻きにしてもらいました。ところがなぜか「まんざいしになろ!」と思いつき、相方を探すことに。町のあちこちに相方募集のはり紙をはったおかげか、希望者は続々と集まり、早速オーディションを始めました。でも、なかなかぴったりの相方は見つからなくて・・・。

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突然ですが、みなさん嫌いな食べものはありますか?
これといった取り柄のない私ですが、嫌いな食べものがないので、なんでもおいしく食べられることだけは唯一胸を張れることです。
そんな私ですが、「あえて言うなら」と言われて思い浮かぶのが、この昆布巻きです。(ぶーさん、ごめんね。)
ところが、そんな昆布巻きにさえ親しみを感じてしまうのが、岡田よしたかさんの魅力です。楽しいシーンはたくさんありますが、個人的にはぶーさんとこんさん(ぶーさんのお兄さん)の、海から出てくる登場シーンがすごく好きです。
漫才が好きな人、とにかく楽しい絵本が好きな人、それから昆布巻きがちょっと苦手な人にもおすすめの1冊です。