ないしょのかくれんぼ

『ないしょのかくれんぼ』

文 ビバリー・ドノフリオ
絵 バーバラ・マクリントック
訳 福本友美子
出版社 ほるぷ出版
発行日 2014520
価格 ¥1,600+税

pieni silta

マリーの娘マリアとネズミの娘ネズネズは、ないしょのおともだち。マリアが暮らす家の端に小さな扉があって、ネズネズの家族はそこで暮らしていました。ある夜のこと、おやすみの支度を整えたマリアがママを呼ぶと、返事がありません。ネズネズの方でも、いくら「マーマー!」と叫んでも返事がありません。ママはどこにいるの?ふたりはそれぞれ慌てて家じゅうを探しますが、やっぱりママはいません。さて、ママたちはいったいどこへ行ったのでしょうか・・・?

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前作『ないしょのおともだち』が日本で発売されてから5年、待ちに待った続編です。前作では、マリアのお母さんマリーとネズネズのお母さんネズミがメインのお話でしたが、今回は世代が変わって子どもたちのお話です。変わらないのは、マリーとネズミが良く似ていたように、マリアとネズネズもまた、家族構成や行動がそっくりです。ママを探す姿もそう!くすっと思わず笑ってしまうくらい、別々に探しているのにふたりの行動は本当によく似ています。
個人的に嬉しかったのは、ネズミの家族のお家の中が前作よりも広く描かれているところ。プチトマトなんかがよく入っているようなプラスチックのパックを机に、小さな小瓶を椅子にしたテーブルセット。壁に飾ってあるものも、家具として使われているものも、見れば見るほど胸がときめきます。
最後のオチもまた素敵です。ああだね、こうだね、なんて言いながら、親子で楽しみたい1冊です。

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