ないしょのおともだち
『ないしょのおともだち』
文 ビバリー・ドノフリオ
絵 バーバラ・マクリントック
訳 福本友美子
出版社 ほるぷ出版
発行日 2009年5月25日
価格 ¥1,600+税
マリーという女の子が、家族と一緒に暮らしていました。ある晩のこと、夕飯の後片付けをしていたマリーはフォークを落としました。拾おうとして、びっくり。時計台の下の小さな穴の向こうにも、同じようにスプーンを拾おうとしたネズミの女の子がいたのです。目が合ってからというもの、両親にはないしょで毎晩こっそり手を振り合っていました。けれど時が経ちふたりは大きくなり、それぞれ家から出て行くことに。もう会えなくなった、マリーとネズミでしたが・・・。
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ひょんなことから気が付いてしまったお互いの存在。マリーの両親はネズミに近寄らないようにと、ネズミの両親は人間に近寄らないようにといつも言っていたので、ないしょのおともだちになったふたり。この“ないしょ”というのが良いですよね。どきどきするような、思わず心がはずんでしまうような。
その後マリーは結婚し、女の子のお母さんになりました。ネズミも同じように結婚して、女の子のお母さんになりました。そう、マリーの娘のマリアとネズミの娘のネズネズもまた、お母さんたちのような出会いを果たすのです。
絵は細部まで書き込まれていて、ネズミの家のソファーがたまごのパックでできていたり、切手を絵のように壁に飾っていたりと、絵を見ているだけでわくわくします。
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