げんきなマドレーヌ
『げんきなマドレーヌ』
作 ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳 瀬田貞二
出版社 福音館書店
発行日 1972年11月10日
価格 ¥1,300+税
パリのつたの絡んだ古い屋敷に、12人の女の子が暮らしていました。中でも1番のおちびさんマドレーヌは、怖いもの知らずの元気もの。ところがある晩のこと、マドレーヌが盲腸炎にかかってしまい・・・。
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救急車で運ばれたマドレーヌ、病室にはおもちゃやキャンディー、おまけにマドレーヌのお腹には盲腸の傷!・・・と、子どもたちには何かと珍しい世界で、絵本の中の11人の女の子たちのように、読者の子どもたちもマドレーヌを羨ましくも思うかもしれません(そうして、誇らしげマドレーヌの様子といったら!)。
本書は、マドレーヌシリーズ第1作目の作品で、作者のベーメルマンスは次作『マドレーヌといぬ』でコルデコット賞を受賞しています。
「2れつになって、9じはんに、ふっても、てっても、さんぽに でました。」この台詞は、この『げんきなマドレーヌ』と『マドレーヌといぬ』、『マドレーヌといたずらっこ』などにも共通しています。瀬田さんの言い回しは味わい深く、私もその趣が大好きです。
「2れつになって、9じはんに、ふっても、てっても、さんぽに でました。」この台詞は、この『げんきなマドレーヌ』と『マドレーヌといぬ』、『マドレーヌといたずらっこ』などにも共通しています。瀬田さんの言い回しは味わい深く、私もその趣が大好きです。
ところでこの絵本、カバーを取ると裏表紙が表紙と同じ絵になっていて、どちらが表紙か分からなくなります(笑)。原書もそうなのでしょうか。気になるところです。