たんじょうび
『たんじょうび』
作 ハンス・フィッシャー
訳 おおつかゆうぞう
出版社 福音館書店
発行日 1965年10月1日
価格 ¥1,400+税
今日は、リゼッテおばあちゃんの76歳のおたんじょうび。猫のマウリとルリ、それから犬のベロの3匹は、おばあちゃんが出かけている間にお祝いの準備をすることにしました。ベロはなにやら思いついたようです。野原からも、おんどりやめんどり、あひるにうさぎに・・・と動物たちを呼び集め、さあ支度の始まりです。
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リゼッテおばあちゃんのために一生懸命な動物たち。その奮闘ぶりは、おばあちゃんを喜ばせよう!という思いにあふれています。作者は『ブレーメンのおんがくたい(グリム童話、福音館書店)』で絵本作家としてデビューした、スイスの作家ハンス・フィッシャー。彼の描くなめらかでのびやかなペン画は、お話の躍動感をいっそう高めるようです。
そんな彼の作品の中でも、文と絵、両方を手がけられたのは『たんじょうび』と『こねこのぴっち』の2作品。絵本の見開きも、色違いです。
※左 『たんじょうび』、右『こねこのぴっち』
このお話の最後に、リゼッテおばあちゃんも大喜びの嬉しいできごとが待っています(さて、なんでしょう!)。ここからもう『こねこのぴっち』のお話は始まっているんですよ。