ひとあしひとあし

『ひとあし ひとあし
なんでも はかれる しゃくとりむしの はなし』

作 レオ・レオニ
訳 谷川俊太郎
出版社 好学社
税込価格 ¥1,456



ある日、はらぺこのコマドリが、
小枝にいるしゃくとりむしを見つけました。

彼は、すぐさま飛びつこうとしたコマドリに
自分がいろんなものの長さを測れることを伝えます。

そうして、コマドリのしっぽからはじまり、
フラミンゴの首やオオハシのくちばし、
それからサギの足・・・と、次から次へと長さを測りました。

けれど困ったことに、ある朝のこと
ナイチンゲールに歌をはかってほしいと頼まれます。

「板ならともかく歌なんて。」 そう言ったしゃくとりむしに
「でないと朝ごはんに食べちゃうよ。」 と、ナイチンゲール。

そこで彼は・・・?

* * * * * * *

本書の英題は “ inch by inch ” 。
これを、“ ひとあし ひとあし ” と訳した谷川俊太郎さん。
すてきですよね。

レオ・レオニさんの絵本のなかで
どのお話が好きかというと、すごくすごく悩むところですが、
仮に絵だけで言えば、断然この 『ひとあし ひとあし』 です。

本書の色づかいや、こすり出しが生み出す風合い、
なかでもフラミンゴのページは、惚れ惚れとする美しさです。

ぜひ、お手に取ってご覧いただきたい1冊です。