ブレーメンのおんがくたい

『ブレーメンのおんがくたい』

作 グリム童話
絵 ハンス・フィッシャー
訳 せたていじ
出版社 福音館書館
発行日 1964年4月15日
※原書『DIE BREMER STADMUSIKANTEN』1948年発行(スイス)
価格 ¥1,400+税


年老いたために、あるいは人間の都合によって、自分の役目がなくなってしまった4匹の動物たち。そんな彼らは、今の環境から抜け出して、ブレーメンという新しい世界を目指すことに決めました――。

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私が初めてハンス・フィッシャーを知ったのは高校生の頃で、図書館のおはなし会を手伝わさせていただいていたときのことでした。(有名なお話なので、もしかするとそれまでに出会っているかもしれないけれど、覚えていないのでやっぱりこの頃だと思うのです。)

細く描かれた線はのびのびとしていて、躍動感たっぷりで、高校生の頃の私は、こんな絵本もあるのかとうっとりしました。大人になって、画家のパウル・クレーを知って、その絵がとても好きになってから、同じスイス出身のフィッシャーがクレーに教えを受けていたということを後に知って、更にフィッシャーのことが好きになりました。

ちなみに、ブレーメンの音楽隊はハンス・フィッシャー以外にもたくさんの画家によって描かれていたり、さまざまな訳で出版されていて、もう少し短い文章が良ければ偕成社さんの『ブレーメンのおんがくたい』(村岡花子訳、中谷千代子絵)、逆に大人の方ならBL出版さんの『ブレ―メンの音楽隊』(池田香代子訳、リスベート・ツヴェルガー絵)なども良いかもしれません。いもとようこさんの絵に馴染み深い方もいらっしゃると思います。

あなたのお気に入りの(あるいは、思い出深い)“ブレーメンのおんがくたい”があれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。